中国、アフリカ向け100億ドル融資 資源外交、質も重視

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000066-san-int


(写真:産経新聞

 【北京=野口東秀】中国とアフリカ諸国の関係強化を図る「中国・アフリカ協力フォーラム」閣僚級会議が8、9の両日、エジプト東部シャルムエルシェイクで開かれ、温家宝首相はアフリカ向けに、約100億ドル(約9千億円)の低利融資を実施する意向を表明した。中国の対アフリカ外交は最近、援助の「量」だけでなく「質」を重視しつつあり、資源大国・アフリカ諸国への影響力を一層強める構えだ。

 同フォーラムは2000年の初開催以来4回目。06年の同フォーラムで中国は「3年間で30億ドルの融資」を表明しており、今回は融資規模が100億ドルに急増。貿易額も昨年は1000億ドルを突破した。

 ただ、中国の対アフリカ援助・投資・貿易は量ばかりではない。

 温首相は今回の演説で、「新型の戦略的パートナー関係を全面推進する」と強調し、
(1)気候変動に対応するための連携
(2)科学技術面での人的訓練支援
(3)アフリカの中小企業援助
(4)アフリカ産品の中国市場参入−など8項目を約束した。

 これらの援助は、「アフリカでの紛争の解決よりもなりふりかまわぬ資源外交」(北京の欧州外交関係者)との欧米などの批判を意識、「質の改善」も重視した表れだ。アフリカ各国の教育・医療向上、地元の雇用など、「アフリカの人々の生活向上を重視」(中国外務省)するとの姿勢を国際社会にアピールした。

 胡錦濤国家主席は主席就任後、アフリカ諸国を4度歴訪しているが、資源国ばかりではなく、今年は農・漁業国も訪問し、経済協力で関係を強化している。

 国営新華社通信などによると、温首相は今回の会議前に「(中国は)資源のためだけにアフリカに来ているのではない」と反論、記者会見でも「アフリカが自らの力で発展する能力を確立することが協力の最終目標」と強調した。

 この温首相の発言は、欧米の批判をかわすと同時に、将来のアフリカの経済発展と市場開拓を視野に入れたものとみられている。

 会議は9日、中国とアフリカの関係強化を強調した「シャルムエルシェイク宣言」と、2010〜12年の経済協力などを盛り込んだ「行動計画」を採択。アフリカからは49カ国が参加し、ジンバブエムガベ大統領やスーダンのバシル大統領、タンザニアのキクウェテ大統領ら首脳も出席した。

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中国とアフリカはどんどん関係を深めている感じですね。しかしムガベ大統領、バシル大統領と並んで、タンザニアのキクウェテ大統領の名前が出てますが、なにか悪いことしましたっけ?この方。

ニュース系サーチでは1年以上記事が無いようですが…
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%8B%E3%82%A2+%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%86&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_