ほかにも未公表施設の疑い=秘密建設のイランを批判−IAEA

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000013-jij-int
 【ベルリン時事】国際原子力機関IAEA)は16日、イランの核問題に関する報告書をまとめ、テヘラン南方のコム近郊で第2の濃縮施設の建設が発覚したことで、ほかにも公表していない核関連施設がある疑いが浮上したと批判した。

 ロイター通信によると、報告書は、新施設が遠心分離機3000基を設置できる大きさで、イランは2011年から稼働する計画であることを明らかにした。

 また、同国は07年に建設を開始したと説明しているが、IAEAは建設は02年に始まり、04年に中断した後、06年に再開した証拠を握っていると指摘。イランが新施設の存在を明らかにしたのは今年9月で、報告書は「情報提供の遅れは信頼醸成に寄与しない」と述べた。

 報告書は、イランはIAEAによる査察を認めたものの、軍事目的でないことをさらに明確に説明する必要があると主張した。 

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コム近郊の施設が02年から建設されている証拠は握っていても、それ以外の施設の情報はまるで無いんですかね。またIAEAの査察を認めたのに、軍事目的でないことをさらに明確に説明する必要があるというのも、IAEAの査察だけでは不十分なのかという気がします。