<ロシア>大統領が異例の与党批判 独自色を強める狙いか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091122-00000041-mai-int
 【モスクワ大前仁】ロシアのメドベージェフ大統領は21日、政権与党「統一ロシア」の党大会に出席し、同党の一部地方幹部の行動が「民主的なやり方に反する」と批判した。プーチン首相が党首を務める同党を、大統領が批判するのは異例。大統領は最近、国内の改革を求める発言を繰り返しており、プーチン首相との距離を測りながら、独自色を強める狙いとみられる。

 大統領はサンクトペテルブルクで開かれた党大会の演説で「統一ロシアや他党の一部地域の代表は、しばしば(民主主義と)逆行する行動を取っており、これらの者や悪い政治的な慣習を取り除かねばならない」と語った統一ロシアは10月に行われた地方選挙で圧勝したが、モスクワ市議会をはじめ多くの地域で不正行為が指摘されており、今回の発言はこうした状況が念頭にあった模様だ。

 メドベージェフ大統領は今月12日の年次教書演説でも、大統領選や下院選への出馬に必要な数百万人規模の署名集めを廃止すべきだと主張。統一ロシアが下院定数の7割を占める現在の「翼賛体制」から、実質的な多党制へ移行する必要性を強調した。経済面でも資源輸出に依存した体質の変革を訴えている

 人事面でも独自色を出し始めている。ロシア大統領府は17日、プーチン前大統領の時代からメディア担当のアドバイザーを務めるレシン氏の辞任を発表した。インタファクス通信は、同氏が公務に私的な問題を持ち込んだため、実質的な解任だったと報道。メドベージェフ大統領は昨年5月の就任時に、プーチン前政権から大統領府スタッフを引き継いでおり、「初めて主要人事に手をつけた」として注目されている

 政治評論家のムーヒン氏は大統領の一連の言動について、「プーチン首相と同等の権限を持っているとのイメージを作り出す狙いがある」と分析する。一方でプーチン氏も大統領の行動に理解を示しており、現時点で両者に確執はないとの見方を示す。

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<ロシア>大統領が再選出馬に意欲
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090926/p2
のころから同じようなことがいわれている気がします。