カナダにアフガン撤退方針の変更迫る? 米大統領、直接伝達せず

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091202-00000509-san-int
 【ワシントン=有元隆志】アフガニスタンへの米軍再増派の方針を、オバマ大統領がカナダのハーパー首相に直接伝えなかったことが物議を醸している。インド洋での海上自衛隊による給油活動を撤収させる方針の鳩山由紀夫首相には、本人が先月の日米首脳会談で「バラクオバマ大統領のファーストネーム)とユキオという呼び方も定着した」と主張しても、オバマ大統領から連絡がなかったのは不思議ではないが、カナダはアフガンに兵力を出しているからだ。

 カナダのメディアによると、大統領に代わってバイデン副大統領が再増派の方針を伝えたホワイトハウス側はオバマ大統領がハーパー首相とここ数カ月、頻繁に連絡を取り合っていると説明しているという。

 カナダは現在約3000人をアフガンに派遣している。カナダ国内ではハーパー首相が2011年に戦闘部隊を撤退させる方針を変更していないため、米側がオバマ大統領ではなくバイデン副大統領に連絡させることで、決定変更を暗に迫っているとの憶測が出ている。

 オバマ大統領はアフガンのカルザイ大統領、パキスタンのザルダリ大統領のほか、増派を依頼するサルコジ仏大統領、ブラウン英首相、メルケル独首相らに電話した。

 バイデン副大統領はイラクのマリキ首相にも電話し、今回の再増派決定がイラクとの関係に影響を与えるものでないことを強調した。

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アメリカも2011/07の撤退を目指しているのに、カナダの2011の撤退を認めないのは変な気がしますけどね。