加首相、対中経済協力文書に調印 「人権」より「実利」重視

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091203AT2M0303503122009.html
 【北京=佐藤賢】中国訪問中のカナダのハーパー首相は3日、北京で胡錦濤国家主席温家宝首相と個別に会談した。エネルギー協力の強化や貿易・投資の拡大で一致し、鉱物資源の協力を話し合う新たな対話の枠組みを創設することを決めた。地球温暖化防止や科学技術・人材育成、文化面での協力でも合意し、閣僚レベルで4件の協力文書に調印した。

 ハーパー首相の訪中は2006年の就任以来初めて。カナダの外交政策は人権尊重や民主化を訴えるのが基本方針で、対中関係でも人権を前面に出していたが、中国の台頭を背景に経済面での実利を重視する姿勢に転換した格好だ。

 中国外務省によると、ハーパー首相は「両国の経済・貿易関係をさらに発展させる潜在力は巨大だ」と述べ、エネルギーや環境分野での協力拡大を訴えた。人権問題には深入りしなかったとみられる。胡主席は協力を強化したい考えを示す一方、「内政不干渉」の原則を強調し、人権問題などで注文を付けないようクギを刺した。(03日 23:01)

とは言ってもいざとなれば人権問題で注文を付けると思うのですが、今後に注目と言うことで。