オバマ演説に評価と疑問=ドイツ各紙、1面で紹介−ノーベル平和賞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000194-jij-int
 【ベルリン時事】11日付のドイツ各紙は、オバマ米大統領アフガニスタンなどでの戦争の正当性を訴えたノーベル平和賞受賞演説を1面で伝えた。

 ベルリナー・ツァイトゥング紙は、オバマ大統領が核兵器のない世界など、平和を訴える内容に絞ることができたにもかかわらず、あえて戦争の必要性に踏みこんだ点を評価した。ただ、戦争を正当化した部分は「ブッシュ前大統領が話しているように聞こえた」と指摘した。

 一方、南ドイツ新聞は「平和賞受賞者が戦争を擁護するのはおかしい」と疑問を呈した

【関連ニュース】
・【特集】オバマ語録
・〔特集〕Changeの行方オバマ政権
・辛くも「決裂」を免れた日米関係の行方
・鳩山政権を取り囲む二重三重の「不安」
・亀井金融相を止められない民主党政権の弱み

このドイツの記事はいいんですが、どうも見出しと内容が合わない記事が多いような。

戦争と平和パラドックスオバマ氏演説に辛口評価−英紙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000204-jij-int
 【ロンドン時事】オバマ米大統領が10日行ったノーベル平和賞の授賞式での演説について、11日付の英各紙は国際面などで大きく報道した。オバマ氏が平和と非暴力の尊さを訴える一方、アフガニスタンでの戦争などを率いる「戦時大統領」としての役割を強調したことで「(戦争と平和の)パラドックス(矛盾)を提示する形となった」と論評した。

 ガーディアン紙は、オバマ氏が「平和への願望と戦争の必要性、そして非暴力の重要性とその問題点の双方を混合させようと試みた」ことで、結果的に内容が複雑化したと指摘した。このため「大衆を熱狂に導くたぐいの演説にはならなかった」と解説、これまでの演説と比べややマイナス評価だった。

【関連ニュース】
・【特集】オバマ語録
・〔特集〕Changeの行方オバマ政権
・辛くも「決裂」を免れた日米関係の行方
・鳩山政権を取り囲む二重三重の「不安」
・亀井金融相を止められない民主党政権の弱み

ややマイナス評価を辛口とは言わなくてもいいような、と思います。

不思議なのは次の産経新聞。あれ?英は辛口じゃなかったの??と思って中を見てみると、

オバマ演説 米英メディア論評 「正しい戦争」現実路線を好感

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091212-00000053-san-int
 オスロでのノーベル平和賞授賞式で10日、オバマ米大統領が「平和は義務を必要としており、犠牲もともなう」とした演説は、米英メディア(電子版)にもおおむね好意的に受け止められている。核廃絶や恒久的平和などの理想論を羅列するだけでなく、あえて戦争の負の部分に踏み込んだことが、オバマ氏の現実路線と好感されたためだ。ただ、理念の現実化に動き出すべきとの意見もあり、オバマ氏はその真価を問われている。

 「オバマ氏に批判的な陣営さえも奮い立たせた他の演説にオスロ演説は後れを取るが、その一方で、もっとも『大統領らしい演説』でもあった」

 11日付の米紙ワシントン・ポストで、コラムニストのキャサリン・パーカー氏は、オバマ氏が演説で「正しさを信じ、困難な道を選択する指導者となった瞬間だった」と歓迎した。

 オバマ氏はオスロ演説の冒頭で、人類が歩んだ戦争の歴史をひもといた上、平和賞の授賞式にはやや場違いな「正しい戦争」との概念も持ち出して、米国が抱えるアフガニスタンイラクの戦争に理解を求めた。

 こうした率直な姿勢を11日付の米紙ニューヨーク・タイムズ社説は「ノーベル賞委員会が聞きたかった(演説)内容かは疑問だが」としながらも、「戦争は極めて困難だが、必要でもあることには同感だ」と述べ、多国間主義と対話路線を基本にしたオバマ外交を肯定的に論じた。

 一方、10日付の英紙ガーディアンは「オバマ大統領はオスロノーベル平和賞を受け取りながら、アフガニスタンの紛争を拡大させ、悪を打ち負かすための『正しい戦争』を訴えるなど、矛盾した演説をした」と批判している。

 10日付の英紙フィナンシャル・タイムズ社説もイランの核問題やロシアとの戦略核兵器削減交渉などの難題を念頭に「そろそろ物事が実際に動き始めねばならない」と苦言を呈し、11日付の英紙インディペンデント社説も「言葉だけでは何も解決しない」とオバマ氏に“有言実行”を強く促している。(犬塚陽介)

【関連記事】
オバマ戦略 アフガンに高いハードル
オバマ演説 日米基軸こそ「安定の要」
長崎市長オバマ演説会に招待 面会の見通しなし
・「破局」へ歯車を進める鳩山外交 オバマ来日と井上成美の言葉
オバマ本、ノーベル賞特需で“売れしい”悲鳴

こっちの方がよっぽどイギリス紙辛口ですw アメリカ紙は好感でいいと思うのですが、自分の国の大統領だからと言う気もします。

また産経新聞そのものの評価は、
【主張】オバマ受賞演説 対テロ戦争の場に変えた  

http://sankei.jp.msn.com/world/america/091212/amr0912120257000-n1.htm
 ノーベル平和賞を受賞したオバマ米大統領は、2つの戦争を抱える「現実」と核廃絶の「理想」のジレンマに陥っていたのだろうか。そうではない。オスロの受賞演説ではむしろ、犠牲を伴っても対テロ戦争を戦い抜く決意表明の場に授賞式を活用していた。

 オバマ大統領の平和賞受賞をめぐっては「就任1年で何の実績もない」とする批判が米国内で広がっていた。大統領が掲げた「核なき世界」への理想論に対しても、核超大国として現実からの遊離が懸念されていた。

 ノーベル賞委員会もそれと知りながら、大統領が理想から逸脱しないように平和賞で縛りつけたともいえる。これに対し、大統領の受賞演説は「私は2つの戦争の渦中にある国の最高司令官である」という事実をあげ、世界の聴衆を現実世界に引き戻した。

 その上で「望ましいというだけでは平和は達成できない」「平和には責任と犠牲が伴う」と指摘して、やむを得ぬ武力の必要性を強調した。アフガニスタンへの3万人増派の正当性を訴えたのだ。

 日本でオバマ大統領といえば、4月のプラハ演説によって、核廃絶を目指す「平和の司祭」と受け取られていた。

 しかし、武力行使を伴わない外交戦略には、(1)法律戦(2)世論戦(3)心理戦−の3つが含まれている。法的な優位を獲得した後に、世論を啓発し、自国の利益に引きつける。大統領の核廃絶という理想主義のウラには、国際テロリストへの核流出や拡散を防ぐ狙いがあったことに気づくべきだ。

 さらに、中国の「核兵器増強」への牽制(けんせい)、核拡散防止条約(NPT)体制の維持−も含まれ、国益に基づく緻密(ちみつ)な計算があった。その意味で、4月のプラハ演説と今回のオスロ演説の間には表現の違いだけで何の矛盾もない。

 プラハ演説はまず、米国の道義的責任をうたい、「核なき世界」を目指すとして倫理的な優位を巧みに印象づけた。だが、真意はその次にくる。「核兵器が存在する限り、いかなる敵であろうとこれを抑止する」とし、「規則を破れば必ずその報いを受ける制度を構築する」と織り込んだ。

 鳩山由紀夫首相のように、オバマ発言をもって、彼が「平和主義の司祭」であると考える人はよほどの楽天である。首相が行うべきは、日米の共通利益と互いのコストをはじき出すことである。

アメリカを擁護するところは産経新聞らしいといえばそうなんですが、この「平和主義の司祭」と言う言葉初めて見ました。新聞サーチでも
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E5%B9%B3%E5%92%8C%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%AE%E5%8F%B8%E7%A5%AD&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
産経以外は使ってないような。まぁ新聞サーチも完璧ではないと思うので、Googleしてみましたが(産経を除いています)、
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&safe=off&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aja%3Aofficial&hs=L9c&q=%22%E5%B9%B3%E5%92%8C%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%AE%E5%8F%B8%E7%A5%AD%22+-sankei+-%E7%94%A3%E7%B5%8C&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja&aq=f&oq=
今の時点では産経由来の文章と思われるものしかありません。これってミスリードなのでは…

ともあれ全文が読みたい方は、朝日新聞
オバマ大統領のノーベル平和賞受賞演説全文
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY200912110021.html
をどうぞ全部で7ページあります。一応目は通して全文を保存しましたが、中身はリンク先で読んでください。深く読み込んだわけではないですが、感想としてはオバマ大統領は、ICCから逮捕状の出ているスーダン大統領を非難していますが、
アラブ連盟首脳会議>スーダン大統領支持へ…30日開幕
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090331/1238450117
のようにアラブ連盟からは支持されています。まぁアラブ連盟スーダン大統領を支持する理由は僕には分かりませんが、放っておくと世界を分裂させかねない問題のような気がします。このような問題に対しては特に答えになりそうなことは書いてありませんでした。