ナイジェリア南部の武装勢力、軍事行動再開を宣言 政府批判し

http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001300015.html
(CNN) アフリカ中部、ナイジェリア南部の油田地帯に拠点がある最大武装勢力「ナイジャーデルタ解放運動(MEND)」は29日、昨年10月に打ち出していた無期限の停戦宣言を取り消し、軍事行動を再開すると発表した。MENDの報道担当が明らかにした。

停戦宣言は、ナイジャーデルタに正義をもたらし、ナイジェリア全体に平和を招くと期待したが、政府側がMENDが提示した富の分配などでの提案を真剣に考慮しないことが判明したため、破棄を決めたと主張している。ナイジャーデルタで操業する石油施設への攻撃を再開するとも宣言した。

MENDは、南部のエネルギー資源が収奪され、地元住民に還元されていないなどして武装闘争を実行、石油業界関連の社員拉致も繰り返していた。しかし、政府軍の空爆で罪のない地元住民に被害が出ているなどとして昨年7月に2カ月間の停戦を提案、同9月に延長し、10月に無期限の停戦を宣言していた。ナイジェリアのヤラドゥア大統領は武装闘争放棄のMEND構成員に恩赦を与えるなどの柔軟姿勢を見せていた。

ただ、この間もMENDに属さない武装勢力が石油施設への攻撃や拉致を行っていた。

ヤラドゥア氏は過去2カ月間以上、心臓疾患でサウジアラビアで治療を受けており、重体説も流れている。氏の不在が内政の混乱を招いているとの指摘もある。

一ヶ月以上更新が止まっていましたが、なんとか再開したいと思います。

ニジェールデルタとも呼ばれている集団ですね。
2009/10
ナイジェリア武装集団、停戦終了と攻撃再開を表明
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091016/p6
でも政府との正式の交渉すら始まっていないといわれていました。

ナイジェリア大統領不在というと
大統領の職務遂行可否を判断へ=内閣が2週間以内に−ナイジェリア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100123-00000019-jij-int
 【ロンドン時事】ナイジェリアからの報道によると、同国連邦裁判所は22日、サウジアラビアで約2カ月にわたり病気療養を続けているヤラドゥア大統領に関し、2週間以内に職務遂行能力の有無を判断するよう内閣に命じた

 ヤラドゥア氏は昨年11月中旬に心臓疾患の治療のためサウジに渡ったまま。ジョナサン副大統領への正式な権限委譲は行われておらず、統治権限の所在をめぐって混乱が発生している。このため、野党活動家が「権限委譲のないまま(大統領職を)不在にするのは憲法違反」として、大統領辞任を求める訴えを起こしていた。

また国内では
ナイジェリアの宗教間衝突、「回教徒150人死亡」と人権団体

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100124-00000004-cnn-int
ラゴス(CNN) キリスト教徒とイスラム教徒の対立が続いている西アフリカのナイジェリアについて、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは23日、少なくとも150人のイスラム教徒が死亡したとの報告を受け、調査を強く求める考えを表明した。

複数の目撃者が同団体に語ったところによると、武装勢力が19日に中部ジョス近郊のクルカラマ村のイスラム教徒を襲撃し、逃げる人々を殺害したり、生きている人々に放火するなどの行為に及んだ。ジョスの指導者らや記者団はその後、井戸や下水道から多数の遺体を発見した。これまでに収容された遺体は子ども22人を含む121人で、現場の家屋の大半やモスク3カ所は全焼していた。

武装勢力キリスト教徒とみられるが、あるイスラム教指導者は、犯行を阻止しようとしたキリスト教の牧師も武装勢力に暴行されたと指摘した。同団体はこうした目撃者らの発言に信ぴょう性があると判断し、犯罪として捜査するようジョナサン副大統領に求めている

情報通信省の関係者はCNNに対し、先日宗教間衝突があったことを認める一方、死者数や行方不明者数については確認中だと述べるにとどまった。

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と国内大混乱ですね。前も書きましたが石油が出るなら関係国が力を貸してもいいんじゃないでしょうか。