イスラエル:ガザ攻撃で交戦規則違反の高官2人懲戒処分

http://mainichi.jp/select/world/news/20100202k0000m030119000c.html?inb=ra

 【エルサレム前田英司】イスラエル軍は1日、約1年前のパレスチナ自治区ガザ地区攻撃を巡り、人口密集地への砲弾攻撃を許可して交戦規則に反したとして、高官2人の懲戒処分を発表した。イスラエルは一貫して攻撃の正当性を主張しており、作戦運用の具体的な誤りを認めたのは異例と言える。

 軍が問題にしたのは、昨年1月15日に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の施設が被害を受けた砲弾攻撃。施設内には700人以上のパレスチナ人が避難しており、攻撃で支援物資の保管倉庫などが炎上した。軍は、高官が人口集中地域への砲弾使用を禁じた交戦規則を破り、越権行為をしたと判断した。攻撃では「非人道性」が指摘される白リン弾も使われた

 国連人権理事会の調査団はイスラエルと、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの双方の「戦争犯罪」を指摘したが、イスラエルは先月29日、攻撃の正当性を主張する反論文書を国連に提出している。

 ガザ攻撃は08年末から約3週間続き、1300人以上のパレスチナ人が死亡、イスラエル側では13人が犠牲になっている。

毎日新聞 2010年2月1日 23時08分

イスラエルは国連に損害賠償もしてますし、責任は認めているのでしょう。
イスラエルが国連に損害賠償支払う、ガザ攻撃で学校炎上など

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100123-00000014-cnn-int

(CNN) イスラエル軍が2008年末から翌年1月にかけパレスチナ自治区ガザで行った軍事侵攻で、砲撃などで被害を受けた国連運営の難民の子供用の学校や食糧配給の倉庫の損害賠償金として同国が国連に1050万米ドル(約9億4500万円)を支払ったことが22日判明した。

攻撃は約3週間にわたり、国連の学校3カ所などに砲弾が着弾し、炎上していた。国連はその後、調査を開始し、学校被害はイスラエル側に非があると非難していた。イスラエルのペレス大統領も責任を認めていた

イスラエルは、ガザを支配するパレスチナ強硬派ハマスによるイスラエル領内へのロケット弾攻撃を抹殺するためとして軍事作戦を開始していた。ガザに対する経済封鎖などは依然続行している。ハマスイスラエルの国家認知を拒否し、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸を統治するアッバス議長率いる自治政府とも対立している。

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ところで交戦規則を破り、越権行為をしたと判断したとのことですが、
ガザ攻撃は戦争犯罪に当たらず=国連に反論−イスラエル
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100201/p3
で、国際法違反や戦争犯罪には当たらないとの考えのようですね。交戦規則の方が厳しいということなんですね。