サウジで入院の大統領帰国、執務可能かは不明 ナイジェリア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100224-00000023-cnn-int

ナイジェリア・ラゴス(CNN) アフリカ中西部ナイジェリアの駐サウジアラビア大使は24日、心臓関連の治療のため昨年11月からサウジアラビアに滞在していたヤラドゥア・ナイジェリア大統領が23日、帰国したことを明らかにした。

健康状態は回復したとしているが、大統領としての執務が可能かどうかは不明。病状の詳細は不明だが、重症説も流れていた。ヤラドゥア氏は、胸部の痛みを訴え、サウジアラビア西部ジッダの病院に入院していた。

大統領の不在で、首都アブジャなどでは国家運営の混乱を危ぐし、病状の説明を求めるデモも発生。南部産油地帯の反政府武装勢力は、政府が停戦協定の条件を順守しないとして破棄も警告している。

この中で同国議会は2月、副大統領を臨時大統領に指名していた。

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CNNの記事はイスラエルに関しては、はてなと思う時もあるのですが、基本的に親切でいいですね。

南部産油地帯の反政府武装勢力については以前のエントリ、
ナイジェリア南部の武装勢力、軍事行動再開を宣言 政府批判し
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100201/p1
で、『政府側がMEND(ナイジャーデルタ解放運動)が提示した富の分配などでの提案を真剣に考慮しない』『(大統領の)不在が内政の混乱を招いているとの指摘もある。』などとありました。僕としては石油産油国なのに関係国(どこだかはわかりませんが)からそれらしき声が聞こえてこないことがなぞのまま残っていますが、大統領代行の件は、

ナイジェリア副大統領、大統領代行に 議会が承認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100210-00000000-cnn-int

ラゴス(CNN) アフリカ西部ナイジェリア議会の上下両院は9日、健康問題を抱えたヤラドゥア大統領が公務に復帰可能な状態に回復するまで、ジョナサン副大統領を大統領代行とする決議案を可決した。

副大統領は今後、閣僚らで構成する評議会の決議案承認を経て大統領代行に就任する。評議会の会合は10日に予定されている。

ヤラドゥア大統領は昨年11月、首都アブジャ市内で胸部の痛みを訴えた後、心臓周辺の組織に炎症が見られると診断され、治療のため中東サウジアラビアに出国した。大統領はサウジで辞任の意向を否定。先月13日には病床で英BBCの取材に応じ、健康状態の回復と公務復帰の意思を強調した。

しかしナイジェリアは第三者から見て権力の空白状態となり、アブジャでは大統領の不在を受けた憲法秩序や、大統領の容体に関する情報を求めるデモが行われた。現地メディアによると、上院は副大統領を大統領代行に任命するとの意思が、憲法規定通り議会に示されていない点に懸念を表明した。

ただし司法当局者はCNNの単独取材で、政治制度が依然機能していると発言し、権力の空白を否定。また、大統領が副大統領を大統領代行に指名する委任状を書く必要はないとコメントした。

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まぁまずは大統領の健康問題が解決されないと、MENDの問題も解決しないのではないでしょうか。