<イラン>米の工作暴露 武装勢力容疑者が供述

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100303-00000071-mai-int
 【テヘラン鵜塚健】イラン当局が先月下旬に逮捕したスンニ派武装組織ジュンダラの指導者アブドルマリク・リギ容疑者が、米国による対イラン工作の内幕を“暴露”し、波紋を呼んでいる。米国は組織との関係を完全否定し、「でたらめだ」と反発。核開発問題で米国がイラン非難を強める中だけに、イラン側は米国への追及の手を緩める気配はない。

 「米国の関係者は『最大の難題はタリバンアルカイダではなくイランだ』と話し、我々への武器支援や軍事拠点の提供を約束した」。イラン国営放送は、逮捕3日後の先月26日、リギ容疑者の供述テープを放送した。供述した際の状況は不明だが、イラン国内では以後、米国への反発が加速。イラン国会では同28日、米国批判が相次ぎ、この問題を国際機関に提起するよう政府に求めた。モッタキ外相は今月1日、ジュネーブでの国連人権理事会で「(米国が言う)『テロとの闘い』とは、プロの殺人犯を支援することなのか」と強く非難し、米国に経緯の説明を求めた。

 また、ニューズウィーク(1日付電子版)も「パキスタン国内で、ジュンダラ幹部が米中央情報局(CIA)に接触。イランの革命防衛隊幹部を誘拐し、米国に引き渡す計画を持ちかけてきた」との元米情報当局者の証言を掲載。米メディア側からも米国関与の報道が出たことで、イラン側の強気の姿勢に拍車をかけている。

 逮捕の経緯も次第に明らかになっている。リギ容疑者が民間航空機でアラブ首長国連邦ドバイからキルギスに向かう途中、イラン戦闘機が追跡し、イラン南部バンダル・アッバース空港への着陸を命令。空港での拘束時、リギ容疑者はアフガニスタンの偽造パスポートを所持し、キルギス側の警護員も同行していたという。

 イラン情報省の発表によると、リギ容疑者は逮捕前日にアフガニスタンの米軍基地に滞在し、キルギス到着後は米軍基地内で米国高官に会う予定だったとされ、イランメディアは「会談相手は(パキスタン・アフガン担当米特別代表の)リチャード・ホルブルック氏だ」と報じた。

 これらの指摘に米国は「イランの完全な宣伝工作だ」(国防総省)と否定に躍起だが、詳細な説明は控えている。また、イランはキルギス政府の関与も問題視し、駐イラン・キルギス大使を呼んで抗議した。

 ◇ことば ジュンダラ

 「アラー(神)の兵士」の意味。少数民族バルチ人による武装組織で、イラン南東部シスタン・バルチスタン州に拠点を置き、アフガンやパキスタンにもまたがり活動。多くのテロや誘拐、麻薬取引などに関与しているとされ、昨年10月に革命防衛隊幹部ら40人以上が犠牲になった同州でのテロでも犯行を認めている。

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この話いきなり出てきたわけではないようです。

産経新聞
イラン スンニ派武装組織指導者 「米国が支援」と“告白”

2010.2.26 20:27
このニュースのトピックス:テロ

 【カイロ=村上大介】イラン国営英語放送プレスTVは26日、同国南東部を拠点に活動するイスラムスンニ派武装組織ジュンダラ(神の軍)指導者のアブドルマリク・リギ容疑者が「米国が軍事支援の提供を提案してきた」と告白する録音テープを放送した。

 録音によると、米国はジュンダラへの武器とアフガニスタン国内の基地提供を約束し、同容疑者は中央アジアキルギスの米軍基地で「高官」との協議に向かう途中にイラン側に拘束されたという。同容疑者は23日、イラン治安組織に拘束されており、「告白」がどのような状況下で録音されたものかは明らかでない。

 イランのモスレヒ情報相は23日、リギ容疑者が逮捕時に米国発行のアフガニスタン旅券を所持し、逮捕前日には同国の米軍基地に滞在していたと発表した。

 ジュンダラはイラン、パキスタンアフガニスタンの国境地帯で活動。イラン革命防衛隊を狙った自爆攻撃などへの関与を認めているほか、国際テロ組織アルカーイダとの関係も指摘されてきた。

毎日新聞はイランが公に批判し始めたので報道することを決めたんでしょうか。それ以外新しい情報は特に無いように思いますが。

でも調べてみるとイランの主張は一貫しているように思います。まず逮捕時。
イラン治安当局がイスラムスンニ派武装組織指導者を拘束
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100223/mds1002231738006-n1.htm

 イランのメディアによると同国治安当局は23日、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるイスラムスンニ派武装組織ジュンダラの指導者アブドルマリク・リギ容疑者を拘束した。

 ジュンダラは麻薬で資金を稼ぎ、イランとパキスタンの国境沿いを移動しながらシーア派を国教とするイランの治安当局を攻撃。イランは、ジュンダラが昨年10月に南東部シスタンバルチェスタン州で革命防衛隊の地上部隊副司令官ら40人以上が死亡した自爆テロなどへの関与を認めたとしている。

 イランは元メンバーがパキスタンの米大使館で米情報機関員と接触し、資金援助を受けていたなどとして、ジュンダラのテロの背後に米国やイスラエルの情報機関が関与していると主張している。(共同)

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イラン大統領、「経済制裁には報復する」

2007/02
イランでまた爆弾テロ、女子学校で 銃撃戦の発生も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070217/1171710194

イランのメディアによると、14日の攻撃に使われた爆発物は「米国製」としているが、信ぴょう性は不明。

「首謀者」はアフガンにと、イラン革命防衛隊高官狙ったテロ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091022/p5

イラン政府は自爆テロに関連し、米国とパキスタンが背後にいると強調。革命防衛隊のジャファリ司令官は19日、リギ指導者と米、パキスタン軍関係者との関係を示す文書を押収したとも述べている。

これはアメリカかなり旗色悪いんじゃないでしょうか。調べてみるとずっと言ってますね
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9+%E7%B1%B3%E5%9B%BD%7C%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

追記:(ここにも書いておきますね)
とおもったら、
今日の覚書、集めてみましたさん
イランがタリバンに武器供給
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/9a69651dce511d6a2d991084b118c892
と言う記事がありました。なんかタイミング的にこういう事言って嘘と思われてもイランの主張も嘘っぽく聞こえるだろうし、信じてもらえるならそれでも良いしって感じで、わざと嘘をぶつけてきたように思えるんですけどどうですか?