住民321人殺害か=キリスト教原理主義勢力−コンゴ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100329-00000014-jij-int
 アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)北東部の村々が2009年12月、隣国ウガンダキリスト教原理主義勢力「神の抵抗軍(LRA)」に襲撃され、少なくとも321人が殺害されたとみられている。英BBC放送(電子版)が28日伝えた。数の子供が誘拐されており、少年兵や性的奴隷にされたとみられている

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と、これは時事通信なのですが、CNNだと
住民321人を殺害、250人拉致 コンゴの反政府武装組織

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100328-00000014-cnn-int
(CNN) 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)」は27日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)の北東部で、反政府組織「神の抵抗軍(LRA)」が昨年末、少なくとも民間人321人を殺害、女性ら250人を拉致したとの報告書を発表した。

連れ去られた者には少なくとも子供80人が含まれる。報告書によると、この虐殺が起きたのは昨年12月14日から同17日までで、少なくとも10カ所の村落を襲撃。斧(おの)、なた、大型の木製棒などで惨殺したという。犠牲者には3歳の女児もいる。

被害から逃れた村民によると、拉致された子供は、命令に背かない子供を殺害するよう強制されているともいう。HRWは、LRAによる23年間の武装闘争で、昨年末の虐殺は最悪規模と非難。数カ月も表面化しなかったことについて同国、ウガンダ両政府の責任にも言及している。

同時に、コンゴ民主共和国北東部に展開する国連平和維持軍約1000人による住民保護は不十分な態勢にあると指摘している。同国政府はLRAは国内の治安維持で重大な脅威でないと主張している。

LRAは1986年ごろから、ウガンダ政府打倒を目指し、同国北部で武装闘争を開始、住民誘拐や住民の殺害を繰り返してきた。聖書の十戒に基づく民主主義達成を標ぼうしているが、指導者のコニー容疑者には、国際刑事裁判所から大量殺人などで逮捕状が出ている

2005年にウガンダから駆逐され、コンゴに拠点を移したとされる。

聖書の十戒という言葉は出てきますが、キリスト教という言葉は無いですね。CNNは
ナイジェリア警察、宗教衝突関与容疑の163人拘束
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100328/p1
の時も先に襲撃したキリスト系よりも報復したイスラム系の方が悪いような書き方でしたし。


2005年にウガンダから駆逐され、コンゴに拠点を移したと分かるのはCNNの方が便利ですけどね。まぁ恣意的な視点が入るのはどこの新聞社でも同じですしね。

ところで2005年の記事というと、
2005/12
国際司法裁判所ウガンダに賠償命令 コンゴ内戦介入で

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20051221k0000m030089000c.html

 【ヨハネスブルク白戸圭一】東アフリカのウガンダが、コンゴ民主共和国の内戦(98〜02年)に介入して資源盗掘や住民虐殺を働いたとして、オランダ・ハーグの国際司法裁判所は19日、ウガンダ政府に対し、最高で100億ドル(約1兆2000億円)の賠償金をコンゴ政府に支払うよう命じる判決を言い渡した。

 賠償額について判決は「60億〜100億ドルが適当」とし、最終的な金額は今後の交渉で決まるが、コンゴ政府は「訴えが認められて幸せ」とのコメントを発表。一方、年間国内総生産69億ドル(04年)のウガンダに支払い能力はなく、判決に頭を抱えている。

 周辺6カ国が介入したコンゴ内戦では、コンゴ北東部を占領したウガンダ軍が住民に残虐行為を働き、この地域で採掘される金などを自国に密輸しているとして問題になった。ムセベニ・ウガンダ大統領の息子が密輸に関与しているとの報告も出され、コンゴ政府が99年、国際司法裁判所に賠償を求めて提訴した。

 ウガンダ側は「コンゴ領内に拠点を置く自国の反政府勢力の掃討のために派兵しただけ」として虐殺や密輸を否定。だが、判決は「ウガンダは派兵を通じて虐殺、拷問、資源略奪など国際人道法に反する行為を行った」と結論付けた

毎日新聞 2005年12月20日 20時40分

ということでした。ウガンダへの賠償請求に関してはこれ以外の記事はみつかりませんでした。賠償金を払う代わりにコンゴの反政府勢力を国内から駆逐したのかなと思いますが、はっきりしたことは分かりません。