指導者殺害で極右が復讐公言 南アで緊張高まる

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100405-00000582-san-int
 【ロンドン=木村正人】サッカー・ワールドカップ(W杯)大会を6月に控える南アフリカで極右白人至上主義団体の指導者が殺され、同団体は「復讐(ふくしゅう)」を公言した。黒人青年団指導者も現在は禁止されているアパルトヘイト(人種隔離)時代の闘争歌を活動に使用するなど人種間の緊張が高まっており、ズマ大統領は「憎悪をあおってはならない」と“国民和解”を呼びかけた

 現地からの報道によると、同国北西部の農場で3日、白人の独立国家樹立を目指す極右団体「アフリカーナー抵抗運動(AWB)」のユージン・テレブランシュ議長(69)が撲殺された。警察は21歳と15歳の黒人労働者を逮捕。2人は賃金未払いをめぐって雇い主の同議長と口論になり、なたで殴り殺したと供述しており、政治的、人種的な背景はないとされる。

 しかし、同議長は1973年、仲間6人とAWBを組織、アパルトヘイト撤廃に暴力で反対した悪名高き人物で、2年前に活動を再開させていただけに、事件は深刻な波紋を広げた。

 4日、同議長宅には3つの「7」を組み合わせたAWBのシンボルマーク入りの制服を着た支持者が集まった。AWB広報担当者は「黒人社会による宣戦布告だ。復讐する」と述べ、「反白人感情をあおってきた」として、与党アフリカ民族会議(ANC)青年同盟のジュリアス・マレマ議長を名指しで非難した。

 マレマ氏は「ズマ大統領を守るためなら殺しも辞さない」との過激発言を繰り返し、「白人を殺せ」という闘争歌を活動に利用したため、高等法院が憲法違反として使用を禁止している

 反アパルトヘイトの闘士だったズマ大統領は昨年の下院選挙で「マシンガンを持ってこい」というANC亡命組織の闘争歌を好んで使い論議を呼んだ。

 このためズマ大統領は「マレマ氏を増長させた」との責任を問われており、4日に「テレブランシュ議長の遺族に弔意を伝えた。わが国にとって悲しい出来事だ。この事件を人種間の憎悪をあおるために利用させてはならない」とテレビを通じて訴えた。

 南アでは全人種選挙が行われた1994年以降も白人と黒人の格差や対立は解消されず、2000〜3000人の白人農場主が殺害されている
。失業率も24.3%と高止まり
したままで、外国人労働者襲撃が相次ぐなど、黒人貧困層に不満がくすぶっている。

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やっぱり南アフリカは怖いですね。

テレブランシュを検索しても何も引っ掛かりませんでした。
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

マレマ氏は記事見つかりました
南アフリカの与党、分裂の危機

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000584-san-int
 南アフリカアパルトヘイト(人種隔離)政策撤廃の先頭に立ち、全人種選挙が行われた1994年から政権を維持してきたアフリカ民族会議(ANC)が分裂の危機にさらされている。昨年12月に現職のムベキ前大統領を破りズマ氏がANC議長に選ばれたのが発端。ムベキ派の支持者ら4000人以上が11月1、2の両日に集会を開き、新党結成に向けた動きを加速させる。(ロンドン 木村正人)

 英BBC放送などによると、ズマ、ムベキ両派の対立は2005年、レイプや汚職疑惑が持ち上がったズマ副大統領をムベキ大統領が解任したことで表面化。昨年12月にANC議長選が58年ぶりに行われ、ズマ氏がムベキ大統領を破った。

 ズマ氏は脱税や恐喝、武器取引に絡む収賄で起訴されていたが、今年9月、裁判所は公訴を棄却。ズマ派は「起訴にはムベキ氏が介入していた」としてムベキ大統領を辞任に追い込んだ。後任大統領にはANCのモトランテ副議長が選ばれた。ズマ氏は来年4月に予定される総選挙のあと大統領に就任する見通しだ。

 反アパルトヘイト運動の元闘士、ズマ氏は「マシンガンを持ってこい」というANC亡命組織の闘争歌を集会に使い、人口の2割超の最大部族ズールー族出身であることを強調。ズマ派のマレマANC青年同盟議長は「ズマ氏を守るためなら殺しも辞さない」との過激発言を繰り返し、批判を招いている。

 これに対し、ムベキ氏支持を表明して辞任したレコタ前国防相や最大都市ヨハネスブルク・ハウテン州のシロウ前知事は「ズマ氏の主張は、黒人と白人だけでなく民族の和解と平和を唱えた南ア初の黒人大統領、マンデラ元ANC議長の理念に反している」としてヨハネスブルクで決起集会を開き、新党結成を呼びかける予定だが、ズマ派による妨害がエスカレートしている。一方、ノーベル平和賞受賞者のツツ氏(英国国教会の元ケープタウン大主教)は「健全な論争が行われるのなら新党結成は歓迎すべきだ」と話している。

 ズマ氏を支援する同国最大の黒人系労働組合や南ア共産党はムベキ前政権の経済開放政策に反対している。このため、ズマ氏が政権に就けば、年率3〜4%の成長を続けてきた南ア経済に急ブレーキがかかり、黒人に再配分するため白人所有地の強制収用が進められる恐れが指摘されている。

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決起集会に関しては、記事は見つかりませんでした。
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