中国、「P5プラス1」のイラン制裁案に不満=外交筋

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100413-00000814-reu-int

 4月12日、中国外交筋は、国連安全保障理事会常任理事国5カ国とドイツが検討中のイラン制裁案に不満があると明らかに。写真 は核サミットのためにワシントンに到着した中国政府専用機(2010年 ロイター/Jonathan Ernst)

 [ワシントン 12日 ロイター] 中国外交筋は11日、国連安全保障理事会常任理事国5カ国にドイツを加えた「P5プラス1」が検討している対イラン制裁について、同国のエネルギーセクターへの新規投資を禁止する案に中国が不満を持っていることを明らかにした。

 安保理常任理事国である中国はP5プラス1への参加に長らく反対していたものの、前週ニューヨークで開かれた会合に出席し、P5プラス1は核濃縮プログラムを進めているとされるイランに対する制裁の草案文書の作成に取り掛かった

 ただ中国外交筋はロイターに対し、中国の李保東・国連大使は、8日に開かれた米・英・仏・独・露各国の国連大使との3時間にわたる会合で、イランのエネルギー部門に影響を与える制裁案に対し不快感を示したことを明らかにした。

 6カ国は米国が提案した制裁案をたたき台に協議している。同筋はこれについて「李大使は全般的に文言の詳細に関する協議を望んでいなかった。今回のニューヨークでの会合は「米国が作成した草案について最初の意見交換を行う場だった」との認識を示した。

 同会合で中国側はイランのエネルギー部門に関する提案には問題があるとの認識を他の5カ国に伝えたとし「中国がエネルギー部門に関する提案について合意していないと受け止められた」とした。

 複数の外交筋がによると、P5プラス1で協議されている対イラン制裁にはイランのエネルギー部門への新規投資の禁止が含まれる。ただイスラエルや米国の一部が求めているイランの石油・天然ガス産業に関する輸出入の制限は含まれていないという。

 中国の李国連大使は8日の会合を受け「非常に建設的な議論ができた」とコメントしていた。対イラン制裁に関するP5プラス1会合は今週、再度開かれる。

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イラン、中国が最大貿易相手国に
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070904/1188939759
でも中国は拒否権を持っているから強気なんだろうと言われていましたが、拒否権の威力が出てきましたかね。