鳩山首相が尖閣「あいまい発言」、批判した岡田外相に中国で大非難

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100531-00000037-scn-cn


岡田克也外相が28日の記者会見で、鳩山由紀夫首相が尖閣諸島の領有権で、「あいまいな考えを表明」とも受け取れる発言をしたこと で、「首相の発言は不適切」などと指摘した。同問題を報じた中国のニュースサイト「環球網」には、非難の書き込みが殺到した。

 岡田克也外相(写真)は28日の記者会見で、鳩山由紀夫首相が尖閣諸島の領有権で、「あいまいな考えを表明」とも受け取れる発言をしたことで、「首相の発言は不適切」などと指摘した。同問題を報じた中国のニュースサイト「環球網」には、非難の書き込みが殺到した。

 27日に行われた全国知事会では、議論が沖縄の基地問題から、米軍が日本に駐在する意義にまで発展。石原慎太郎東京都知事の「尖閣諸島で日中が衝突したら、日米安全保障条約は発動されるのか。沖縄問題の前に、日本の領土を守る抑止力があるのか、米国に確かめてほしい」との発言に対して、鳩山首相が「(米国の立場は)日本と中国、当事者同士でしっかりと議論して結論を見いだしてもらいたいということとだと、理解している」と述べた。

 鳩山首相の発言に対しては、「領土問題で議論の余地があるとの考えと、受けとめられかねない」、「首相のことばとして、問題あり」との声が出た。岡田外相は鳩山首相の同発言を不適切との見方を示し、尖閣諸島は日本固有の領土との従来からの日本政府見解にもとづき、領土権について中国と議論の必要はないとの考えを明らかにした。

 環球網には、日本を非難する書き込みが殺到。31日午後1時までに1109件と、異例の多さになった。岡田外相の発言を宣戦布告と決めつけたり、議論の必要がないなら、武力行使と主張する書き込みがある。日本との関係全般に触れ、日中友好は人類史上で最も美しい大うそとする主張もある。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
鳩山首相は「幼稚」…普天間問題で、中国メディアが一斉に紹介(2010/05/24)
東シナ海ガス田:中国報道「日本が譲歩決定」ネットで「まだ不足」(2010/05/14)
鳩山首相胡錦濤主席と会談、ギョーザ事件で賞賛・感謝−中国報道(2010/04/13)
・中国のネットに「武力で尖閣を奪還せよ」の声が殺到(2009/07/03)
・中国が「尖閣諸島は日本領」の岡田発言に反発…「わが方に主権」(2010/03/18)

産経新聞は叩いてましたね。
尖閣は「未解決問題」? 首相また落第答弁

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100528/plc1005280044001-n1.htm

全国知事会に出席し、安保について鳩山由紀夫首相に質問する石原慎太郎東京都知事=5月27日午後 東京都千代田区都道府県会館

 27日の全国知事会議では、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で協力を求める鳩山由紀夫首相と知事らの議論がまったくかみ合わない場面が目立った。特に首相は、尖閣諸島の領有権問題をはじめ沖縄県が置かれた安全保障環境やその歴史に関する“落第答弁”を連発。安保政策に関する首相の不勉強が、普天間問題迷走の主因といえそうだ。

 尖閣諸島をめぐり日中間で衝突が起こった際、日米安全保障条約が発動されるかどうか−。知事会議の席上、東京都の石原慎太郎知事がこんな質問をすると、首相は次のように答えた。

 「(米国に)確かめる必要がある」

 だが、この問題は麻生前政権時代にすでに決着済みの話だ。麻生太郎首相や河村建夫官房長官が国会答弁や記者会見で、「安保条約は適用される」との米公式見解を確認したことを明らかにしている。

 首相はこうも述べた。「(米国は尖閣諸島の)帰属問題に関しては、日本と中国の当事者同士でしっかりと議論して、結論を見いだしてもらいたいということだと理解している」

 未解決の問題として、これから中国と話し合うかのような発言だが、政府見解は「解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」というもの。首相自ら中国側につけいるすきを見せた格好だ。

 また、昭和47年の日本復帰から今年5月15日で38年がたった沖縄県について、首相は「復帰後27年」と述べた。単純な言い間違いであってほしいが…。

 このほか、神奈川県の松沢成文知事から「首相の(防衛)方針が全く見えない」と指摘されると、首相は「米軍のプレゼンス(存在)を今大きく減らすことが許される状況ではない」と述べ、最近になって「学べば学ぶにつれ」分かってきたという「抑止力」論を展開。

 ただ、首相は26日夜、平時は米軍は日本に駐留せず有事に駆けつければいいとする持論「常時駐留なき安保」について記者団に問われ、「封印している」と述べ、撤回はしない考えを改めて強調している。首相の「抑止力」に関する本当の認識は不明だ。

 知事会の麻生渡会長は会議終了後の記者会見で「(首相は)途中、何を言っているのかと思った。そもそも、どんな種類の訓練がどういう事情で必要か分からない」と困惑の表情を浮かべた。

(酒井充、小田博士)

知っていますか、日本の島 (虎ノ門DOJOブックス)

知っていますか、日本の島 (虎ノ門DOJOブックス)

をどうぞ。