人権活動家ら160人以上を拘束 露首相"デモ容認"発言直後

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100601/erp1006012203005-n1.htm

5月31日、サンクトペテルブルグ市内で反政府デモを行い、警察に拘束される参加者(ロイター)

 【モスクワ=佐藤貴生】ロシア各地で5月31日、反政府デモが行われた。インタファクス通信によると、治安当局は総勢160人以上のデモ参加者の身柄を一時拘束した。ロシアでは昨年以降、全土で断続的に抗議デモが起きているが、これほど多数の参加者が拘束されることはまれ。当局がデモ鎮圧に強硬姿勢で臨む方針を示した形だ。

 プーチン首相はこの数日前、面会した反体制ロック歌手らに対し、「デモを許可するかは各地の行政府が決めることだ」としながらも、「(デモ参加者が)他の人々のじゃまをしなければ、反対するどころか支援すべきだと思う」と述べたため、政権側の出方が注目されていた。

 モスクワ中心部の広場には31日夜、約1000人のデモ参加者が集結、「自由を」プーチンのいないロシアを」などと叫んだ。治安部隊は参加者を殴打したり投げ倒したりして、100人以上を連行した。現場の横では政権を支持する約2000人の若者がコンサートを開催しており、当局者は「デモ参加者がコンサートを妨害した」ことを拘束理由に挙げたサンクトペテルブルクでは約60人が拘束された。

 こうした反政府デモは、ロシア憲法第31条が定める「集会の自由」の保障を求めてこれまでも月末に行われてきたが、モスクワ、サンクトペテルブルク両市当局は一貫してデモを許可していない。また、国営テレビの官製メディアは、この日のデモのニュースを伝えていない

 南部ロストフナドヌーでは31日からロシア・EU(欧州連合)サミットが開かれたが、訪露した欧州議会関係者はロイター通信に、「平和的なデモの暴力的な抑圧を強く非難する。サミットに出席している欧州の指導者も、この問題を無視してはならない」と述べた

プーチン退陣を求めていることは3月のデモ
疑似民主主義に限界 露全土でデモ プーチン退陣、公然と要求
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100324/p3
と変わらないようですね。ロシアでは報道の自由もあまり無いので、デモのニュースは伝えられないかもしれませんね。