現役陸軍少将をスパイ容疑で逮捕 北朝鮮に作戦計画渡す 韓国 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100604-00000537-san-int

 【ソウル=水沼啓子】4日付の韓国紙、朝鮮日報は、陸軍の現役少将が最近、北朝鮮との全面戦争を想定した米韓連合軍司令部の極秘軍事作戦計画を北朝鮮工作員に渡した疑いで逮捕され、当局の調べを受けていると報じた。韓国政府関係者が明らかにした。

 政府関係者は「軍司令部参謀長を務める少将が過去数年間、第三者を通じて北朝鮮側に韓国軍の作戦計画などを渡していたスパイ容疑で連行され、機務司令部と国家情報院による取り調べを受けている」と語った。

 政府関係者はさらに「現役将官がスパイ容疑で逮捕されたのは数十年ぶりで極めて異例。軍首脳部の一部の安保意識まで緩んでいるとは深刻な状況」と述べた。

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きわめて異例なんですね。たしかにこれは驚きますね。

追記:
核・内戦も想定?米韓、北朝鮮有事に備え作戦計画
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091102/p2
で言われていた、作戦計画5029でしょうか。ちょっと長文ですが、対北作戦に関してこのような分析がされています。
2010/01
金正日総書記の怒髪天を衝く「怒り」の理由は

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100123-00000526-san-int

 北朝鮮金正日総書記が怒りを爆発させた。韓国が北朝鮮の急変事態に非常計画を完成したとの韓国メディア報道に、「体制転覆計画だ」「青瓦台(大統領府)を含め…吹き飛ばす」などと、前代未聞の国防委員会スポークスマン声明(15日)で「報復聖戦」を宣言。次いで17日、金総書記の陸海空合同軍事演習の観覧も公開、軍事力を誇示した。専門家は「激情を表すのは金総書記独特のスタイルで、今回は内部引き締めの権力維持と対南心理戦の2正面作戦」と分析している。(久保田るり子

 ■怒りとほほえみ、どちらも本音?

 北朝鮮の対南工作を担当する朝鮮労働党・統一戦線部に詳しい北朝鮮研究者は、「対南声明は、発表名義が外務省声明でも祖国平和統一委員会でも一括して統一戦線部(略称・統戦部)が作成している。今回のものも用語などから統戦部の作成と思われる。発表が国防委員会となったのは、最高位機関で韓国を威嚇する目的だ」と述べる。

 この研究者によると、韓国に向けた統戦部の対南戦略はすべて金総書記の批准を得ているが、昨夏以来、対話路線に転じ、支援獲得の融和政策を敷いてきた。年頭の3紙共同社説で、対話と関係改善を主張して現在、韓国からの食糧支援受け入れや、金剛山・開城観光事業再開の実務接触を始めようとしているのはこの路線であるもようだ。

 「硬軟あわせた戦術は統戦部の戦術の特徴で、矛盾はまったくない金正日独裁政権の権力構図は強固で、“対話派”と“強硬派”の衝突などはあり得ない構造になっている」(同)。

 一方、情報関係筋によると、金総書記は統一戦線部に直接、電話で指令することがあるともいう。「怒りをぶつけて激しい感情をみせることで、党幹部を緊張させ、権力中枢への忠誠心競争をあおるのが目的の独特のスタイル」とされる。

 「支援」はいただくが、「反北」は許さない−声明にみる金総書記の怒りは激しい。

 声明は3項目で、内容は韓国にとって厳しい。
(1)韓国政府の南北問題を扱う統一省と情報機関、国家情報院の即時解体
(2)計画が行動に移されるなら「青瓦台(大統領府)を含め、この計画作成を主導した当局者らの本拠地を根こそぎ吹き飛ばす」
(3)南朝鮮当局者は、反共和国犯罪行為について、全民族の前で心から謝罪しない限り、今後のすべての対話と協議から徹底的に除外されることを肝に銘じなければならない−とした。

 非常計画は韓国夕刊紙の「文化日報」が報じたもので、金総書記の急死や軍部クーデターなどの急変が起きたときの具体的なシナリオと行政措置など。韓国政府は計画の存在を認めていないが、韓国政府は1990年代の金泳三政権時から崩壊対処計画(忠武計画)を立てており、「非常対応の計画がないほうが異常。あって当たり前だ」(政府関係者)。非常計画の存在自体は新味のある話ではない。また、韓国の単独計画とは別に、米韓軍事同盟に基づいて作成されている急変事態の軍事計画「作戦計画5029」があり、こちらは米側の研究者から昨年末、「すでに完成した」ことが明らかにされている。

 ■戦争不安、南南葛藤、統一地方選

 では、なぜ金総書記はこれほど、怒ったのか。

 南北関係は昨秋から水面下で変化の予兆が起きていた。南北当局者による「南北首脳会談を含む関係改善」に関する接触があったことが、複数の証言で明らかになっている。

 これまでの情報を総合すると、南北間の接触北朝鮮側が申し入れた。しかし現在、議論が平行線で中断している。韓国側は議題に「核問題、経済交流・支援」を提案したのに対し、北朝鮮側は「核問題は米朝間の問題」と「核問題」を除外したためだ。

 北朝鮮は、李明博政権が譲歩しないことにいらだちをみせていたという。そこに「北朝鮮急変事態に備えた計画」が報道され、軍事示威に一転したようだ。

 強硬示威の北朝鮮の政治的な狙いは
(1)戦争不安を韓国国民に想起させ、南北対話の必要性を実感させる
(2)南北対話が進まないのは「李明博政権の責任」と印象付ける
(3)韓国内の親北と反北の対立(南南葛藤)を刺激する
(4)6月の韓国・統一地方選親北の野党に有利な政治状況を醸成−というのが専門家の分析だ。

 現在、北朝鮮人民軍は冬季の軍事演習中だが、韓国軍が警戒態勢に入るほどの演習ではないという。北朝鮮は対外放送の朝鮮中央放送平壌放送で1月17日、人民軍陸海空の合同演習を初報道、金総書記に視察も公開し注目された。公開された写真には、240ミリ放射砲車両が並んでおり、射程60キロで韓国ソウル周辺の首都圏が入る。恫喝(どうかつ)レベルの強硬路線だが、北朝鮮側が一段とエスカレートさせる可能性もある。

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どうせだから6月の韓国統一地方選の結果も
韓国統一地方選挙は与党が事実上の敗北、党代表が辞意

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100603-00000526-reu-int


 6月3日、韓国の統一地方選で事実上の敗北となった与党ハンナラ党の鄭代表(写真)が辞任を表明。写真はソウルで2日撮影(2010年 ロイター/Lee Jae-Won)

 [ソウル 3日 ロイター] 韓国で2日に投票が行われた統一地方選挙は、与党ハンナラ党にとって厳しい結果となり、同党の鄭夢準チョン・モンジュン)代表が3日、責任をとって辞任すると表明した。

 党代表の辞任によって、李明博(イ・ミョンバク)大統領が目指す企業寄りの改革への影響を抑えたい考えとみられている。

 大統領府はコメントを発表していないが、李大統領は1日、選挙後も脱官僚制度や減税などの改革を堅持する方針を示し、方針が選挙の結果で揺らぐことはないとの見通しを示していた。

 4000近い市長、道知事、代表を選ぶ今回の統一地方選には、3月の哨戒艦沈没事件が影を落とした。政府は、沈没は北朝鮮の魚雷によるものとの共同調査報告を発表。これにただちに北朝鮮が反発し、地政学的リスクが高まっている。

 ただ、哨戒艦沈没問題で李大統領が断固たる態度を示したことで、ハンナラ党は、首都機能移転計画の撤回や米国産牛肉輸入問題などで低迷した支持を回復していた。

 しかし今回、16の主要選のうち7つで野党民主党が勝利。ハンナラ党は、首都ソウル市長選で勝利したものの、仁川(インチョン)では敗北した。

 ハンナラ党の鄭代表は、党幹部会で「国民の非難の声を謙虚に受け止める」としたうえで「この場を利用し、辞意を表明する」と述べた。

 鄭代表は、李大統領の後継の有力候補と目されており、6月中に実施される見通しの党代表選に再出馬すると予想されている。

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こうみると北朝鮮の計画は与党の低迷した支持を回復しただけのようにも思えます。まぁ民主主義国家ならではの弱点でしょうか。