タリバンとの和平促す…アフガン会議閉幕

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100605-OYT1T00871.htm
 【カブール=酒井圭吾】アフガニスタンの首都カブールで開かれていた「ピース・ジルガ」(国民和平会議)は4日に閉幕、タリバンとの和平を政府に促す決議を採択した。

 決議は16項目に及び、
〈1〉和解策を促進させる常設委員会の創設
〈2〉タリバンに国際テロ組織との決別を促す
〈3〉国連の「ブラックリスト」からタリバン幹部名の削除を求める
――などを明記。カルザイ氏は閉幕式で「進むべき道は示された。この道を着実に進む」と述べた。

 政府はこの決議について7月20日にカブールで開かれる閣僚級の国際会議で説明し、タリバンとの和平を追求する方針に理解を求める考えだ。

 だが、タリバンは会議妨害を狙ったテロを起こすなど、歩み寄る兆しはない。有力政治家の会議のボイコットもあり、会議自体が親カルザイ派の「政治ショー」に終わったとする批判も強い
(2010年6月5日23時21分 読売新聞)

上記は読売新聞ですが産経新聞だとこんな感じです。
嫌疑ないタリバン兵釈放を アフガン大統領が命令

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100606/asi1006062027002-n1.htm
4日、カブールで「ピース・ジルガ(平和会議)」の閉幕に当たり演説するアフガニスタンカルザイ大統領(ロイター)

 アフガニスタンカルザイ大統領は6日、同国の刑務所に服役している反政府武装勢力タリバン兵士全員の逮捕容疑などを再調査し、十分な証拠もなく逮捕され服役している場合には釈放するよう司法当局などに命令を出した

 タリバンなど反政府武装勢力との和解策を協議するため4日までカブールで開催されていた「ピース・ジルガ(平和会議)」で発表された、明確な容疑を示さずにタリバン兵として拘束しているアフガン人の釈放などを求めた声明に即応した格好。タリバンとの和解を目指すカルザイ大統領の強い意思の表れといえる。

 アフガン国内で拘束、服役しているタリバン兵は数百人規模とされる。大統領は法相や内相らに対し、服役中のすべてのタリバン兵の逮捕容疑などに関する再調査を命令。対象は国内の刑務所に限定し、アフガン国内で米軍の拘束下にあるタリバン兵らについては言及しなかった。(共同)

まぁ4日に終わった会議の様子が6日に伝えられるだけで、何かもめたのかなという感じがしますが、どうも産経新聞も見出しだけでなく中身も読むと、満足いく結果が出なかったようですね。