米誌「世界最悪の独裁者は金正日」…中国・胡錦濤主席は第10位

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100623-00000080-scn-int
 米雑誌「フォーリン・ポリシー」は23日までに、世界の独裁者のランキングを発表した。「最悪」とされたのは、北朝鮮金正日キム・ジョンイル)労働総書記。第2位はジンバブエムガベ大統領、第3位はミャンマータン・シュエ国家平和発展評議会議長だった。中国の胡錦濤国家主席は第10位ボイス・オブ・アメリカなどが報じた。

 同誌は金総書記を「カルト的な性格で孤立主義者。人民を困窮させ、何千人も強制収用に送り込んだ」、「国家の貴重な資源を核計画のために費やしている」、「そのくせ、自分はフランスの高級コニャックを楽しんでいる」と酷評した。

 第2位のジンバブエムガベ大統領は「(反植民地闘争の)英雄が殺人専制君主に変身」と批評。ジンバブエはアフリカ南部の内陸部にあり、秘密警察による人民の監視、言論統制、暴行・虐殺・拉致を含む反体制派の弾圧が常態化した。経済状況は極めて劣悪。北朝鮮との関係は良好。同国については、特に西欧諸国で批判の声が高い。

 第10位とした中国の胡錦濤主席には「カメレオン専制君主」とのレッテルを貼り、「外国の投資家は笑顔でだます。国内の反対者は残忍に弾圧」、「チベットを鉄の爪でつかみ、現在は経済のための資源獲得のため、アフリカを物色。植民地化としか表現できない」と主張した。

 同誌によると、全世界人口のうち、約19億人が23人の独裁者に支配されている。ただし、民主的な政権を持つ国に暮らす人が全人口の28%にすぎなかった1950年と比べれば、進歩はしているという。(編集担当:如月隼人)

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まぁアメリカの独善的な姿勢が見えなくも無い記事ですが、今後はこういう独裁者にどう対処していくかも大きな問題になるんでしょうね。