核科学者、亡命?拉致?イランと取引? 不明から1年 ワシントンで保護

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000062-san-int
 【ワシントン=犬塚陽介】サウジアラビアで昨年6月に消息を絶っていたイランの原子力科学者が突然、ワシントンにあるイランの利益代表部に現れ、保護された。イランの核開発の実情を知るともいわれるこの科学者は1年間どこで何をしていたのか。イラン政府が「米国の情報機関に拉致された」と主張すれば、米国側は「自分の意思で米国に滞在していた」と全面否定するなど、真相は“藪(やぶ)の中”だ。

 在米パキスタン大使館にあるイランの利益代表部に出頭し保護されたのは、シャハラム・アミリ氏(32)。同代表部などによると、アミリ氏は12日にパキスタン大使館を一人で訪れた。すでに米国を出国し、イランへの帰国の途に就いたという。

 アミリ氏は、イランの核開発に関与する革命防衛隊と関係の深い大学に勤務していたとされる。それだけに昨年6月の失踪(しっそう)後、同氏の消息については関心を集めた。米ABCテレビなどは、同氏が米国に亡命し、昨年9月に明らかになったイラン第2のウラン濃縮施設に関する情報などを提供していたと報道していた。

 それならばなぜ、アミリ氏はイランの利益代表部に出頭したのか

 イラン政府は、アミリ氏は亡命したのではなく「米国に誘拐された」(モッタキ外相)と主張。アミリ氏自身、13日、イラン国営テレビに電話で「私の誘拐は米国の恥ずべき仕業だ。14カ月間、精神的重圧と、武装した当局者の監視下にあった」と“証言”した。

 これに対し、米国側は真っ向から反論。クリントン国務長官は13日の記者会見で、「アミリ氏が米国に滞在していたのは彼の自由意思だ」と語った。しかしクローリー米国務次官補(広報担当)は、米政府が米国滞在中のアミリ氏と接触していた事実は認めたものの、具体的な内容や情報提供の有無には言及を避けている

 アミリ氏の失踪をめぐっては、これまでも“情報戦”が展開されていた。イラン国営メディアが6月、「サウジアラビアで米国当局などに捕らえられ、米国で拘束されている」と語るアミリ氏とみられる男性の映像を公開。その直後には、やはりアミリ氏とみられる男性が「米国には自分の意思で滞在している」と語る映像が動画サイト「ユーチューブ」に投稿され、謎は深まる一方だった。

 米シンクタンクヘリテージ財団のジェームス・フィリップス研究員は、当初は亡命を求めたアミリ氏が「(二重スパイなど)純粋な亡命者ではなかったか、あるいは、危害が加えられかねないイランに残した家族が不安になり、考えを変えた可能性がある」との見解を示している。

 また、一部メディアは、イランで拘束されている米国人3人との“取引”の可能性も指摘している

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イラン核科学者が米国亡命、CIAの働きかけで
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100401/p1
で、報道されていた件ですね。今のところなんだか全く分かりません。