【そうだったのか!終戦記念日】を見て
8/11の池上彰の学べるニュースですが、
http://megalodon.jp/2010-0811-2342-54/www.tv-asahi.co.jp/manaberu/bk/cur/index.html
北方領土問題でビザなし交流が、日本外交の勝利のように言われていましたが、ビザなし交流も危ういというところを一応まとめてみます。
まず出入国カードの問題がありましたね。
2009/08
■<ロシア>日本の北方四島人道支援 受け取り中止と通告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000114-mai-int
【モスクワ大木俊治】ロシア外務省は7日、日本が90年代から続けてきた北方四島住民への人道支援は「必要がなくなった」として今後、受けるのを中止することを決め、在モスクワ日本大使館に通告したと発表した。
外務省声明は一方で、「日露の隣接地域で人命や健康に危険のある緊急事態が起きた場合はこれまでと同様に双方が人道支援を実施する」としている。
決定の真意は不明だが、日本が四島への人道支援を北方領土返還のための手段に利用しようとしているとの疑いが背景にある可能性がある。また四島を管轄するサハリン州では「経済発展で大国となったロシアが日本から人道支援を受ける必要はない」との議論も起きていた。
北方四島への人道支援はこれまで日露間のビザなし交流の枠組みの中で行われてきた。しかし、今年1月、ロシア側が人道支援の日本代表団に出入国カードの提出を求め、日本側が拒否して引き返す事態が起きた。カード問題は5月に日露間の合意で決着したが、その後サハリン州政府が、人道支援の代表団に通常通りのビザ取得を求めると決定。日本側は受け入れず、6月に予定されていた四島への医療物資の提供が延期されていた。
日本外務省筋によると、ロシア側は決定の理由について「(支援開始当初と違って)現地の社会情勢が正常化しているため」で、四島の帰属など政治問題とは無関係と説明している。
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ビザなし交流:凍結求める特別声明を採択 露上院
5月の記事を調べると、
2009/05
■<北方四島>交流訪問団、1日遅れで根室帰港 「ビザなし」、ようやく正常化 /北海道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090527-00000077-maiall-int
択捉島を訪れていた今年度最初のビザなし訪問団(第2陣、小林常次団長ら61人)が26日、予定より1日遅れてチャーター船で根室市根室港に戻った。ロシア側が出した「出入国カード」の問題で交流が暗礁に乗り上げてから4カ月、18年目を迎えたビザなし交流はようやく正常な状態に戻った。
帰港後の記者会見で、顧問として参加した勝部賢志道議は「日露戦争で失った領土を第二次世界大戦で取り戻したと思っている現地(ロシア島民)の歴史感に、(日本との)教育の差があると感じた。歴史的な部分を共有するには時間がかかる。いろいろな作業をする必要がある」と指摘し、ロシア人との共生も視野に歴史感を改めるような相互理解を進めていくことの必要性を強調した。
高橋孝志副団長(75)=根室市=は「検疫は書類だけで済むかと思ったら、(新型インフルエンザの発生で)体温などいろいろ検査された」と話し、得能(とくのう)宏さん(75)=同=は「6年ぶりに訪れたが、内岡港の港湾整備が大きな変ぼうをとげていて、完成すれば古釜布より整備されるのではないか」と、進む開発に警戒感を示した。【本間浩昭】
2009年末になって入港税の問題もありました。
2009/11
■ビザなし交流船に入港税 サハリン州が要求へ
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091127/plc0911271627014-n1.htm
北方四島のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に行き来するビザなし交流に関連し、四島を管轄するロシア極東サハリン州が来年から四島を訪問する日本船に対して入港税を要求する方針を決めたことが27日、分かった。
日本側は「北方四島は日本固有の領土」との立場で、四島でのロシア側による徴税方針には反発するとみられ、来年のビザなし交流実施の障害となる可能性もある。
サハリン州はロシア外務省とも協議の上で、来春の代表者間協議で日本側に正式通告する予定。
サハリン州などによると、今年8月末に四島の港湾管理者が別組織に変わった結果、ビザなし交流の日本船がこれまでロシアの法律に基づく適正な入港税を納付してこなかった「法律違反」が発覚したという。(共同)
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2010/03
■ビザなし交流 露、入港税を要求 北方領土、既成事実化狙う?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100311-00000067-san-pol
北方四島のロシア人住民と日本人の元島民の後継者らが相互に行き来する「ビザなし交流」に関する日露実施団体の代表者間協議が10日、ロシア極東サハリン州の州都ユジノサハリンスクで行われた。日本側関係者によると、ロシア側は日本船にかかる入港税を納付するよう事実上要請した。ビザなし交流をめぐり、露側が入港税問題を提起したのは初めて。「不法占拠」状態の北方領土に対する主権の既成事実化が狙いとみられる。
[フォト]択捉島の港に並ぶ拿捕された日本の漁船
この日の協議でロシア側は、ビザなし交流に関して「入港税の問題がある」と提起した。日本側は実施団体間で取り扱うテーマでないとし、今後外務省がロシア政府と協議していくことになった。
日本側が提起を受け入れれば、北方領土に対するロシアの「主権」を事実上、容認することにつながる。前原誠司沖縄・北方対策相は昨年12月、「四島交流は両国の法的立場を害さないことを前提に行ってきた」として、入港税支払いには応じない姿勢を示している。
ビザなし交流をめぐっては、今年度事業でもロシア側が日本側に出入国カードの提出を求めたが、日本側が拒否した経緯がある。
代表者間協議は日露双方が翌年度の渡航計画案を提示し話し合う場で、毎年この時期に開催されている。日本からは「北方領土問題対策協会」「北方四島交流北海道推進委員会」、ロシア側からサハリン州の実施団体の代表者が参加した。
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・20年後、日本はありますか?
実際にはまだ要求していないんでしょうね。
でも話し合いには応じない方針ですね。
■ビザなし交流で露側が対話集会不参加を通告 「領土議論疲れた」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100311/plc1003112314021-n1.htm
北方四島在住のロシア人と日本人の元島民らが相互に訪問する「ビザなし交流」の日露代表者間協議で、ロシア側が日本側に、北方領土問題などについて両国の参加者が話し合う「対話集会」に今年から参加しないと通告したことが11日分かった。
ロシア極東サハリン州対外交流儀典局のポノマリョフ副局長は「ロシア人島民は領土問題の議論を無理強いされ、疲れた」と語り、日本側に不快感を表明したという。(共同)
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疲れたなら返せばいいと思うのですがね。盗人猛々しいといいますか。
日本は入港税は拒否方針ですね。
■北方四島のビザなし交流に入港税「受け入れは困難」 政府答弁書
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100323-00000630-san-pol
政府は23日の閣議で、「ビザなし交流」で北方四島を訪れる日本船に対し、ロシア側が入港税の納付を事実上、要請した問題に関し、「わが国の法的立場にかんがみ、受け入れることは困難である」とする答弁書を決定した。鈴木宗男衆院議員の質問主意書に答えた。
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1945/8/15日以降に取った領土も有効といい始めたのはそれからですね。
■対日戦勝記念日に「9月2日」…露紙報道
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100327-OYT1T00008.htm
【モスクワ=山口香子】ロシア紙「独立新聞」は26日、第2次世界大戦で日本が降伏文書に調印した9月2日を、ロシアの対日戦勝記念日として指定する法案が近く露下院に提出されると報じた。
同紙は大統領府筋の話として、法案が可決・成立する見込みだとしている。
ロシアでは、独ソ戦の戦勝記念日5月9日が年間でも最重要の祝日とされており、対日戦勝記念日が制定されれば、これに次ぐ第2の戦勝関連記念日となる。祝日ではなく「記念日」にとどめる計画というが、今年は終戦から65周年にあたり、露政権による愛国心高揚策の一環とみられる。
旧ソ連は大戦末期の1945年8月9日、当時有効だった日ソ中立条約を無視して対日戦争に参戦し、南樺太や千島列島、北方4島を占領した。
(2010年3月27日13時39分 読売新聞)
しかし千島列島を放棄したというのが、北方領土を含むという立場は確かに取っているようですね。
2010/05
■<北方領土>露外相、日本に「第二次大戦の結果を認めるべき」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100520-00000002-maiall-int
【モスクワ大前仁】ロシアのラブロフ外相は19日の下院公聴会で、北方領土問題に関して「日本の指導部はあたかも第二次大戦の結果と、それに相応する国連憲章がこれらの島(北方四島)に及んでいないかのような立場を取り続けている。協力関係を進めるための第一歩として、第二次大戦の結果を認めるべきだ」と述べた。外相は大戦の結果としてロシアが4島を自国領に組み入れた正当性を主張し、領土交渉で最大限に譲った場合でも、2島(歯舞、色丹両島)の返還を記した1956年の日ソ共同宣言で決着させる考えを示唆した。
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北方領土問題:第二次大戦の結果、日本は受け入れを−−露外相
ビザなし訪問
結局ビザなし訪問は実現できたようですけどこの先どうなるんでしょうか。
■北方領土ビザなし訪問、実現危ぶまれるなか予定通り実施 入出域手続きで警戒も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100531-00000635-san-pol
北方領土色丹島のビザなし交流の住民交流会で、日本側の紙芝居を見るロシア人島民ら=5月29日、色丹島穴澗の小中学校(同行記者団撮影)(写真:産経新聞)北方領土ビザなし交流の第2陣として色丹島を訪れていた日本側訪問団(竹内正利(まさとし)団長、60人)が31日、チャーター船で北海道根室市の根室港に戻った。ロシア側が日本側に入港申請書や入港税などを求めている問題で、訪問が実現できるか懸念されたが、予定通り行われた。
[フォト]夕食交流会で談笑する訪問団員とロシア人島民
ロシア側の反発で今年から対話集会が中止され、5月29日、領土問題をテーマとしない住民交流会が色丹島穴澗(あなま)の小中学校で行われた。
テーマは「自然」で、四島側から子供38人を含む計48人(途中で8人が退席)が出席した。訪問団員が紙芝居や写真で根室の自然を紹介し、四島側も島の自然について発表した。
領土問題については、日本側代表が「問題を解決し、タンチョウのように、自由に色丹島に来られるようにしたい」とあいさつで触れ、四島側担当者が「国と国の間にある問題が解決され、交流できるようになれば」と応じるにとどまった。
一般団員とロシア人島民とのやりとりはなかった。 30日はロシア人島民宅への訪問や夕食交流会があり、島民と直接交流した。
入出域手続きはいずれも国後島沖で行われ、外務省同行者は「(ロシア側が求めている)書類は提出せず、日本側が用意した書類で手続きをした。日本の法的立場は損ねていない」と説明した。
入港税については「話題に出なかった」と話した。
訪問団は5月28日に根室港を出発し、29、30日に色丹島を訪問した。
■交流深めたが…「領土返還にどうつながるのか」
「全体的に友好的な交流が行われた…」。今年度第2陣のビザなし交流について、竹内団長は訪問を終え、四島側住民との交流が順調に深められた点を強調した。
しかし、同行団員の間からは「サハリンに行った際の国家間の友好ムードと同じ」「領土問題には、ほとんど触れられなかった。交流は深まったが、領土返還にどうつながるのか…」と、今後の交流のあり方を問う声も漏れた。
今回の訪問は入域手続き問題などでロシアが強硬姿勢を強め、実施自体が危ぶまれるなか行われた。
外務省は第1陣の国後島訪問に引き続き、「不測の事態が生起する可能性がある」として、同行記者の動画カメラによる取材自粛を要請。同行テレビ局は直前になり、カメラマン1人の乗船をキャンセルし、記者1人だけが参加した。
入出域手続きは、国後島沖で四島側が日本のチャーター船に乗り込む形で行われたが、訪問団事務局は「手続きに支障が出る可能性がある」として団員に船室で待機するよう指示する警戒ぶりだった。
5月29日には、従来の対話集会にかわり、領土問題をテーマとしない住民交流会を実施した。ロシア人島民の出席者の約8割は子供で、四島側担当者は冒頭、「(今回は領土問題といった)難しい問題に触れずに、環境などの問題を扱って、いろんな話をしようと決めました」とくぎを刺して交流会を始めた。(同行記者団)
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