韓国紙が前原外相を「次期首相候補」

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100918/kor1009181351006-n1.htm


閣議を終えて記念撮影に臨む菅直人首相(左や前原誠司外相(中央)ら=17日、首相官邸(大山文兄撮影)

 18日付の韓国主要紙は、新しく外相に就任した前原誠司氏について「40代の若手で、次期首相候補」(中央日報)と注目し、在日韓国人永住外国人への地方選挙権付与問題に「賛成の立場」として期待を示した。

 同紙は前原外相について、集団的自衛権行使を禁じていると政府が解釈する憲法9条の改正派だと警戒感を示す一方で、韓国とは「比較的、円満な関係だ」と指摘ハンギョレ新聞は、前原外相が2005年に民主党代表になった際に日本メディアは40代で英首相に就任したブレア元首相を引き合いに「日本のブレアと呼んだ」と紹介した。

 朝鮮日報は前原外相と民主党岡田克也幹事長が、小沢一郎元幹事長に対抗して菅直人首相と「新トロイカ」を組んだと指摘し、政界リーダーの「世代交代」が進んだことを強調した。

(共同)

うーん周辺国の顔色ばかり見ていてもしょうがないのですが、正直言って国内政治は見てる人の目がたくさんあるからいいや、と思ってあまり見ていないので分からないのです。

日本のブレアは朝日新聞ですね。
社説 (9/18)

http://www.asahi.com/paper/editorial20050918.html
民主党新代表 めざせ「日本のブレア」

 民主党の新しい「顔」に、前原誠司氏が選ばれた。

 43歳。かつてなく若いリーダーの誕生である。英国で8年前、同じ43歳で首相に就いたブレア氏の姿を重ね合わせる人も多いのではないか。労働党の党首になったのは41歳のときだった。

 それにしてもスリリングな選出である。衆参両院議員による投票結果は、前原氏96票、菅直人元代表94票。わずか2票の差だった。

 ここに、いまの民主党が抱える悩みの深さが表れている。指導者としての手腕は未知数だが、出直しにふさわしい清新な前原氏か。新鮮さはないが、小泉流に引けを取らない攻撃力と安定感を持つ菅氏か。ふたりの持つ長所の両方がほしい。投票した国会議員たちはそう思い悩んだに違いない。

 結局、民主党は世代交代による刷新を選択した。「しがらみからの脱却」という前原氏の訴えが一歩勝ったのだろう。

 前原氏は今後の党運営について、意見が合わない時でも亀裂を恐れず結論を出していくと述べた。「なあなあにしない。ほったらかしにしない」という意気込みを買いたい。

 ただ、危機感が共有されているいまはともかく、党内グループや支持基盤である労組への遠慮を本当に捨てられるのか。郵政改革のように、党内で折り合いがつかない課題は先送りにする。この体質を改めるのは容易ではない。

 労組出身の議員は少なくなったとはいえ、選挙となれば人の手当てなどさまざまな面で労組に支えられる部分は小さくない。今後、与党と改革を競い合う公務員制度改革など重要テーマで党の方針を貫けるかどうか。

 党改革と並行して、日々、小泉首相の巨大与党と対決していかねばならない。民主党の存在を国民に印象づけるためには、重要政策では欠かさず対案を示す必要がある。その前提となる対立軸をどう描くか、理念づくりも急務だ。

 前原氏は「税金の無駄遣いを徹底的に省き、予算配分を思い切って変え、教育や社会保障など人に温かい政策にはしっかり費用をかける社会」を提唱した。

 ブレア氏が掲げた「第三の道」にも似た考え方だろう。小泉首相の「小さな政府」に対抗する理念として磨きをかけ、国民が信頼できるような国の未来図をまとめてほしい。

 前原氏がかねて前向きな姿勢を見せてきた憲法改正には、党内にさまざまな考え方がある。「寄り合い所帯」気質からの脱却とはいっても、党の基本理念にかかわる問題では丁寧な議論を尽くす必要がある。

 首相の靖国神社参拝には明確に反対している前原氏である。自民党などに広がりつつある国家主義的な空気には断固として対抗してもらいたい。

 「もう一つの選択肢」を国民にはっきり、分かりやすく示すこと。それが前原氏に課せられた使命である。

この記事を朝鮮日報が取り上げています。

日本野党第一党党首に前原氏 憲法9条改正を主張

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/09/20/20050920000008.html

 今月11日の総選挙で敗退した日本の野党第1党である民主党の新代表に前原誠司(43)議員が選ばれた。前原民主党代表は、軍隊保有と交戦権を否定する“憲法9条”を改正しなければならないという立場を持っており、自民党中心の憲法改正への動きが加速するという見通しが浮上している。

 5選議員である前原代表は、日本の政党史上、最年少の党首となった。前原議員は18日、党内の党首選びで、当初新代表として有力視されていた菅直人(58)元代表を2票差(96対94)で破って新しい代表に選ばれた。新・旧の一騎打ちで関心を集めた今回の選挙で前原氏は、「争う野党」「労組依存打破」などを掲げて勝利を収めた。

 前原代表は、京都大学に在学していた当時、“反共米国重視” 論客として有名だった高坂正尭教授の影響を受け、松下政経塾を卒業した。1993年日本新党から出馬して31歳で初当選を決め、1996年菅直人鳩山由紀夫元代表などとともに民主党結党に参加した。野党議員としては珍しく、石破茂防衛庁長官など、自民党国防族議員とともに安保政策研究の会に参加している。米国のブッシュ政権側の要人とも親密な関係を持っている。

 前原氏は、代表選出後の初の記者会見で、「憲法9条2項を削除して自衛権を明記しなければならない」とし、「党内の憲法論議を加速化させ、はっきりした案を持って対応して行きたい」と述べた。 これに対して政府自民党は、「共通の問題意識を持ったことを大きく歓迎する」という反応を示した。

 日本の各メディアも40代の野党党首の登場に友好的な反応だ。朝日新聞は社説で「日本のブレア」をめざすよう注文しながら、「前原氏は“タカ派”と目されているものの、首相の靖国神社参拝問題に反対しており、イラクに派兵された自衛隊の早期撤退を主張している」と庇った。

 前田氏の登場は、小泉首相の後継問題にも微妙な波紋を呼んでいる。麻生太郎(64))総務相福田康夫(69)前官房長官など60代の有力候補を飛ばし、大衆の支持度が高く、もっとも若い安倍晉三(50)幹事長代理に世代交代が行なわれる可能性が大きくなっていると分析されている。

朝鮮日報

中国は警戒してます。
「対中強硬派」前原外相に中国が強く警戒

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100917-OYT1T00936.htm
民主党

 【北京=佐伯聡士】中国の胡錦濤政権は、尖閣諸島周辺で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した事件が日中関係に影を落とすなか、「対中強硬派」と受け止められている前原誠司氏が外相に就任したことに警戒感を強めている

 関係筋によると、中国側は衝突事件で日本側が船長を逮捕、拘置していることを「これまでにない強硬姿勢」とみており、海保を主管する国土交通省の大臣だった前原氏の力が背後で働いていたと分析している。

 前原氏は民主党代表だった2005年12月、北京の外交学院で講演し、「中国は軍事的脅威」と発言。中国軍幹部との会談でも、中国の軍備増強をめぐり激しい応酬を繰り広げた。このため、中国では前原氏の「対中強硬派」のイメージが定着しており、今年6月に鳩山前首相の退陣を受けて菅首相が就任した際も、「菅氏はくみしやすい相手。タカ派の前原氏でなくて安堵(あんど)した」(中国筋)との見方が支配的だった。
(2010年9月17日19時50分 読売新聞)

韓国と中国もずいぶん違うものですね。