米政府が懸念を表明 スリランカ憲法改正

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100912/asi1009121003000-n1.htm
 米国務省クローリー次官補(広報担当)は11日、スリランカ議会が8日に大統領3選禁止条項の撤廃を含む憲法改正案を可決したことについて「米国は(権力の)抑制と均衡が弱まり、立憲民主主義の原則が傷つけられることを懸念する」との声明を発表した。

 米政府はスリランカ政府に対し「良き統治と民主主義などの原則を推進するよう求める」とし、権力の集中や専制に陥ることがないよう要請した。(共同)

この続報は特にないようです。スリランカの状況もしばらく追っていませんでした。

スリランカでは2010/01に大統領選がありました。その前の記事は
2009/11
LTTE壊滅貢献のスリランカ前陸軍司令官、大統領選に出馬と
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091113/p1

スリランカ>NGOが人権改善促進で日本政府に申し入れ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091128/p2
そして
2010/01
現職大統領が勝利宣言、対立候補を軍が包囲 スリランカ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100128-00000003-cnn-int
コロンボ(CNN) 26日に投票が行われたスリランカの大統領選で27日、現職のラジャパクサ大統領が勝利を宣言した。これに対し、野党統一候補フォンセカ前軍参謀長は選挙結果の受け入れを拒否。同氏が滞在しているホテルを軍が取り囲む事態になっている。

選挙管理委員会によると、得票率はラジャパクサ氏が57.88%フォンセカ氏が40.15%となっている。しかしフォンセカ氏は「明らかな不正があった」と述べ、異議を申し立てる意向を表明した。

スリランカ政府は、フォンセカ氏が滞在中のホテルを軍や特殊部隊が包囲しているのは警戒のための措置だと説明。同氏を拘束する意図はなく、探しているのはホテルに立てこもっている軍の脱走兵だと述べた

フォンセカ氏は、これはラジャパクサ大統領による脅しであり、自分のスタッフにも脅迫電話がかかってきたと話し、「(ラジャパクサ大統領は)憲法を無視して権力の座に居座っている」と非難した。

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2010/02
軍高官12人を逮捕 クーデターの疑い? スリランカ

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100202/asi1002020020000-n1.htm
 フランス通信(AFP)によると、スリランカ政府は1日、少将3人を含む軍高官12人を「国家安全保障に直接的な脅威がある」として、解雇処分にした。

 1月の大統領選で再選を果たしたラジャパクサ大統領は、対抗馬だったフォンセカ前軍参謀長が脱走兵らを使ってクーデターを起こす可能性があるとして、選挙活動を手伝っていた退役軍人などを逮捕しており、今回の処分も前参謀長派への圧力とみられる。(ニューデリー 田北真樹子)

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その後同氏は拘束されてしまいました
スリランカ大統領の政敵、逮捕される 

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100209/asi1002092117004-n1.htm
 【ニューデリー=田北真樹子】スリランカ軍は8日、1月の大統領選で再選されたラジャパクサ大統領の対立候補、フォンセカ前軍参謀長を逮捕した。政府は逮捕容疑について、フォンセカ氏が昨年11月に退役するまで犯した「不正行為と軍法違反」だとしている。フォンセカ氏が今後、軍法会議にかけられるとの見方も出ている。

 政府は選挙直後から、フォンセカ氏が脱走兵らと共謀して、大統領暗殺やクーデターをたくらんでいるなどとして、同氏の選挙事務所を捜索、多数の選挙スタッフを拘束した。また、フォンセカ氏寄りとされる軍幹部の大幅な人事異動や処分などを行っている。

 フォンセカ氏は選挙当日の夜から「逮捕されるかもしれない」として、コロンボ市内の高級ホテルに泊まるなど、自宅に戻れない状況にあった。

 スリランカ大統領選では、ラジャパクサ大統領がフォンセカ氏に約18ポイントの差をつけて再選を決めた。フォンセカ氏は集票段階で不正行為があったとして、選挙結果の受け入れを拒否している。

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政敵逮捕の翌日に議会解散 スリランカ、4月総選挙へ

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100210/asi1002100905000-n1.htm
 スリランカのラジャパクサ大統領は9日、4月の任期満了を待たずに同国議会(一院制、定数225)を解散した。1月の大統領選で野党統一候補として出馬し、敗北したフォンセカ前軍参謀長が8日に逮捕されたばかりで、野党側は逮捕は総選挙に向けた「政敵弾圧」だと追及を強める構えだ。

 同国メディアによると、4月8日に総選挙が実施される公算が大きい。

 野党統一国民党などは10日、フォンセカ氏逮捕を受けて、全国で抗議行動を実施する。

 野党候補として総選挙への出馬も検討していたフォンセカ氏の逮捕は野党には大きな痛手。与党は大統領選に続き総選挙でも勝利を狙うが、野党側は逮捕を不当として徹底抗戦する構えで、総選挙に向けて政局は流動化する可能性がある。(共同)

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しかし結局は与党連合の圧勝でした。
与党連合が過半数の144議席を獲得 スリランカ総選挙最終結

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100421/asi1004211311000-n1.htm
 スリランカ選挙管理委員会は21日、同国議会(定数225)選挙の最終開票結果を発表、ラジャパクサ大統領のスリランカ自由党(SLFP)を中心とする与党連合が144議席を獲得した。野党第1党の統一国民党(UNP)が60議席、タミル人政党、タミル国民連合(TNA)が14議席などとなった。

 与党連合は、憲法改正を可能にする3分の2以上の議席獲得を目標にしていたが、わずかに及ばなかった。議会内での多数派工作を今後本格化させる。

 今年1月の大統領選の野党統一候補で、現職大統領の暗殺を企てたなどとして逮捕され、軍法会議にかけられているフォンセカ前軍参謀長も野党候補として出馬、当選した。

 総選挙は今月8日に投票が行われたが、選挙妨害が確認された2地区では20日に再投票が実施された。(共同)

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その後は内政の記事はあまりなく内戦後の復興や国際社会との関係の記事が多いようです。
2010/05
「民族和解」、正念場へ=スリランカ内戦終結から1年

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000125-jij-int
 【ニューデリー時事】四半世紀にわたり死者10万人を出したといわれるスリランカ政府軍と少数派タミル人のゲリラ「タミル・イーラム解放のトラLTTE)」の内戦がラジャパクサ大統領の勝利宣言により終結してから19日で1年。戦闘で生じた数十万人の避難民の帰還はある程度進み、荒廃した国土も徐々に復興しつつある。しかし、同大統領が約束した多数派シンハラ人とタミル人との「民族和解」は始まったばかりで、これからが正念場。1月に再選を果たした大統領の政権運営にその成否が懸かっている。

 政府はこの1年、内戦で破壊された26万戸の家屋の修復やインフラ整備、地雷除去などを国際機関や非政府組織(NGO)と協力して実施してきた。国際赤十字によれば4月下旬時点で8万人が避難民キャンプでの生活を強いられているが、20万人は出身地域に戻ったか、新天地での再定住を完了させた。

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2010/06
明石政府代表、スリランカを訪問:インドでも意見交換

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100615-00000003-indonews-int
 明石康政府代表(スリランカの平和構築および復旧・復興担当)は15日-21日にかけて、スリランカおよびインドを訪問する。

 スリランカ滞在中、明石代表はスリランカ政府や野党関係者らと会談し、恒久的な平和の構築に向けて国内避難民の再定住や国民和解のための政治プロセスを進展させるよう働きかけ、併せて北部州の国内避難民再定住地を視察する予定。またインドでは、政府関係者とスリランカ情勢について意見交換を行う予定。明石政府代表のスリランカ訪問は今回で20回目となる。(10年6月14日、日本外務省発表から)

06/14/2010

2010/07
国連介入に政府が猛反発=内戦時の「人権侵害」―スリランカ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100709-00000113-jij-int
 【ニューデリー時事】スリランカで昨年終結した内戦中に政府軍が多数の民間人を殺害した疑惑をめぐり、国連が6月に人権侵害の真相究明を促す専門家委員会を設置したことにスリランカ政府が猛反発している。政府は疑惑を全面否定し、閣僚ら数百人が6日からコロンボの国連事務所前で抗議活動を展開。業務を妨害された国連は事務所閉鎖と職員引き揚げを余儀なくされた。

 政府は昨年5月、少数民族ゲリラ「タミル・イーラム解放のトラLTTE)」の壊滅に成功。しかし、軍が掃討作戦を強力に推進した結果、多数の民間人の巻き添え死や故意の殺害があったとの指摘が人権団体などから相次いだ国連も戦闘終結前の数カ月で民間人7000人が死亡したと推計している。

 政府は内戦の再発防止策を探る委員会を独自に設置。しかし、国連は不十分と判断し専門委を設けた。これに対し、ラジャパクサ大統領は「疑惑は英雄である兵士への侮辱だ」と激怒、国連批判を展開中だ。専門委メンバーへの入国ビザ(査証)発給も拒否した。

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それで最初の憲法改正の記事になるわけですが、たしかに実に怪しい流れですね。