資源の自主開発政策に痛手=イラン油田開発撤退で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100930-00000161-jij-int
 国際石油開発帝石が、イランのアザデガン油田開発から撤退する方針を決めた。2004年の契約以来、国際社会のイラン制裁強化で計画が進んでいなかったとはいえ、開発が軌道に乗れば日本の有力な原油調達先の一つになると期待されていた。エネルギー権益の獲得競争が世界的に激化する中、今回の撤退は、資源の自主開発政策を推進してきた政府にとっても痛手となる。

 原油の需要はアジアを中心に拡大が続いており、中国も調達先の確保に奔走中だ。「国家戦略として行動する手ごわい相手」(棚橋祐治石油鉱業連盟会長)を意識し、政府は日本企業の権益を増やそうと、原油天然ガスの自主開発比率を現状の2倍に当たる40%に高める目標を設定。だが、国際帝石がアザデガン油田の権益を手放すことで、目標達成に早くも黄信号が点滅し始めた。

 一方、国際帝石のイラン撤退について、エネルギー業界内では「もともと、もうけの多い契約ではなかった」といった冷めた声も聞かれる

 中東は世界最大の産油地域だが、政情不安がネックとなり、日本企業の参入は少ないイラクではようやく今年初め、石油資源開発ガラフ油田で20年間の生産契約を締結。JX日鉱日石開発の前身の新日本石油は、ナシリヤ油田の開発に向けてイラク政府と交渉を続けたが、頓挫した。 

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〔用語解説〕「アザデガン油田」
イラン油田から完全撤退=米国に配慮か

アザデガンも最初からもうけが少なかったんでしょうか、それとも権益が75%から10%に減ってからの話でしょうか。はっきりしませんが、イランにわりと融和姿勢だったロシアもこんな記事があります。
露、イラン企業による原子力関連分野への投資受け入れを禁止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100930-00000665-san-int
 ロシアのメドベージェフ大統領は、同国内で行われているウラン採掘や、核物質を製造・使用している企業などに対し、イランからの投資受け入れを禁止するよう命じたインタファクス通信が30日、伝えた。大統領は国連安全保障理事会の対イラン制裁決議を順守するため、9月22日に大統領令に署名したという。ロシアは先に対空ミサイルの供与も中止、イランから反発を受けるなど伝統的な友好関係に変化が表れている。(モスクワ 佐藤貴生)

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ロシアも中国も国連で拒否権を持っているのでイランでは強気でやってきたと思うのですが、どういう風の吹き回しでしょうか。まぁ詳しいことは分かりませんが。