中国のレアアース、価格の上昇に伴なって「密輸」が激増

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101010-00000011-scn-bus_all
サーチナ 10月10日(日)13時44分配信

 中国レアアースの業界関係者がこのほど、中国経営報に対して、「2009年、正常な手続きを経て海外へ輸出されたレアアースは5万トンに達したが、密輸で海外に流出したレアアースは2万トンを超え、08年比で10%以上増加した」と明かした。

 レアアース資源をめぐる発言権を強化するため、中国商務部は06年よりレアアースの輸出管理を行ない、輸出割り当て量を低く抑えている。しかし、レアアースに対する需要が高まるにつれ、中国でのレアアース密輸が日に日に増加している。

 中国には「上に政策あれば、下に対策あり」という言葉が存在するが、中国のレアアース業界内にはすでに「対策」が存在し、「対策」を通じて海外へ流出するレアアースが急増している。中国政府の関連部門もレアアース密輸の実態を把握しているとされ、何らかの対策が講じられる可能性がある。

 中国のレアアースの一大生産地である内モンゴル自治区包頭市では、中国政府が輸出割当量を低く設定した06年以来、レアアース鉱石の大規模な窃盗が横行しはじめたほか、レアアース価格の上昇により、小規模な生産工場が乱立しているという。

 レアアース業界の関係者によれば、中国政府が減らしている輸出割当量は密輸によって補填されており、08年から10年10月までに摘発されたレアアース密輸総量は1万6000トンに達しているという。(編集担当:畠山栄)

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最終更新:10月10日(日)13時44分

2/7が密輸とはすごいですね。上に政策あれば下に対策ありという言葉は覚えておこうと思いますw