「反日デモはマスゲーム」中国有名作家が「愛国」に一石

http://www.asahi.com/international/update/1016/TKY201010160149.html
2010年10月16日17時8分


韓寒さん=ロイター

 反日デモは政府に踊らされたマスゲーム――。尖閣諸島沖の衝突事件で日中の緊張が高まった先月、中国の若手人気作家、韓寒さん(28)が自身のブログで発表した文章で、民族主義的な反日の動きを冷ややかに切り捨てた。当局によってすぐに削除されたが賛否両論を呼び、多様化する市民の声を映しだした。

 「内政の問題ではデモのできない民族が、外国に抗議するデモをしても意味はない。単なるマスゲームだ」。文章を発表したのは、中国各地で反日デモの呼びかけが広がった9月17日。ネットなどで燃え上がった反日世論とは一線を画す立場を鮮明にした。

 主張を貫くのは、中国国内に多くの矛盾を抱える中、政府が外国と対立するたびに庶民が「愛国」を叫ぶことへの疑問と、政治には踊らされないという冷めた視線だ。

 政府の土地開発で立ち退きを迫られて抗議の自殺をした庶民や、当局に拘束された作家の名前を挙げ、「もし唐福珍や謝朝平のためのデモをすることができるなら、釣魚島や(妨害された北京)五輪聖火リレーのために自分もデモに参加しよう」とした。

 土地の私有が認められていない中国の国情を踏まえ、こう問いかけてもいる。「土地を持たないものが他人のために土地を争い、尊厳の与えられていないものが他人の尊厳を守ろうとする。そんな安っぽい人間でいいのか」

 文章はその日のうちに削除されたが、ネット上で広がり議論を呼んだ。「失望した」「かっこつけの政府批判」との批判と同じくらい、「よくぞ言った」「自分の気持ちをこれほど明快に表現した文章はない」といった支持が集まったという。

 韓さんを知る上海の編集者、秦俟全氏は「文章は政府や極端に民族主義的なグループと一線を画す、少なくない中国の声を反映した。中国社会が変化のただ中にあり、民間にも多様な声があることの表れだ」と話している。

 韓さんは若者からカリスマ的な支持を集め、ブログの閲覧数は4億回を超える。米タイム誌で今年、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。(林望

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最終更新:10月3日(日)8時1分

左派の朝日新聞がこのような記事を載せるのは、中国にも自浄作用があると広めたいから?などと深読みもしたくなりますが、他の報道的には日本国内で反中デモがあり、それに呼応する形で中国で反日デモがあったという事ですが、中国側は
日本に安全確保求める 中国、東京のデモで

http://sankei.jp.msn.com/world/china/101016/chn1010162231011-n1.htm


尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、中国政府の対応に抗議するデモ隊=16日午後、東京都港区

 中国外務省の馬朝旭報道官は16日、東京の中国大使館前で対中抗議デモがあったのを受け、中国政府が日本側に「重大な関心」を表明したとの談話を出した。日本国内の中国の大使館や総領事館の安全確保を求めるとしている。

 談話は、中国国内で発生した大規模な反日デモについては言及していない。(共同)

日本のデモは安全に行われるに決まってるだろと思いますけどね。

むしろ中国内は
反日デモで日本料理店被害=大使館、邦人の安全確保要請―中国西安市

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101016-00000107-jij-int
 【北京時事】16日に中国西安市であった反日デモで、日本料理店のネオンサインやガラスが割られる被害が出た北京の日本大使館は中国外務省に対し、在留邦人の安全確保などを要請した。

で、そっちの方が安全確保してくれよって感じですが。

ところで、韓寒氏はニュース系サーチでは
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E9%9F%93%E5%AF%92&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
一件だけ引っ掛かります。

人生で最初のウソつかせる作文!教育者が学校の作文授業を批判―中国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000024-rcdc-cn

3日、中国の著名教育家が“ウソ”のまかり通っている小中学校の作文教育を批判し、子供たちにより正しい価値観を身につけさせることが重要だと訴えた。写真は北京の小学校。

2009年11月2日、著名教育家の陶西平(タオ・シーピン)氏が小中学校で行われている作文教育を批判した。学校の授業で子どもは「ウソを覚えてしまう」のだという。3日付で長江日報が伝えた。

陶氏は武漢で講演を行った際、ある大学で外国人教師が生徒たちの書いた英語の作文を見て驚いたと話す。陶氏によると、「すべての生徒があっという間に作文を書き上げたが、それは小学生の頃から同じような内容の作文を書いてきたからだ」という。その教師は母親について書かれた作文を読み、「この子たちの母親は同じ人なのか?」と訝しんだ。なぜならどの生徒が書いた作文も、非の打ち所のない似たような母親ばかりだったからだ。現在の学校教育で子どもは「母親はみな善良である」と教えられており、誰もが作文にそうした“理想的な母親”像を書くことに疑問すら抱かない。

【その他の写真】

陶氏は若手人気作家・韓寒(ハン・ハン)の「人生で最初につくウソは作文だ」という言葉を想起させると述べ、子供たちにより正しい価値観を身につけさせることが教育の場で重視されるべきだと指摘、現在の教育内容を批判した。(翻訳・編集/岡田)

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と、その関連記事内の
「入試問題ダサい」、作家・韓寒氏が痛烈に教育批判―中国

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=8782
モバイル版URL : http://rchina.jp/article/8782.html
全国で大学入試が終わった中国で、人気作家がブログに書いた試験批判が話題になっている。ニューウェーブの旗手と称される作家の韓寒氏は自身のブログで、入試問題に出た作文のテーマ「春雨」「回想」「天空」などがダサくて愚かだとこき下ろし、自由な発想の作文を書かせたいなら、陳腐なテーマを与えるな、とコメントした。

さらに、愚民教育がくだらない問題に迎合する人間を育て、りっぱな社会主義体制の跡継ぎを作り出している、と批判は中国の教育制度にまで及んだ

同氏は高校一年生の時に全国作文コンクールで優勝、17歳で受験と恋をテーマに書いた自伝的小説『三重門』(邦題『上海ビート』)がベストセラーになるなど、ニューウェーブ作家として若者から支持を得ている。また歌手デビューを果たし、F1レーサーに挑戦するなど、活動の幅を広げている。しかし自身は高校を留年し、大学には行っていない。

同氏は「大学なんて時間の無駄。他人は落ちこぼれのやっかみだと私を非難するが、自分の好きなことにまい進して何が悪い?大学に行ったかどうかは関係ない」と断言した。(翻訳・編集/WF)
2007-06-12 13:32:29 配信

以前からわりと中国に批判的な人だったようですがね。

唐福珍という名前は、
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E5%94%90%E7%A6%8F%E7%8F%8D&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
で、
段躍中日報 : 展江 王俊秀等:如何规范网络“公民报道”?
http://duan.exblog.jp/10744370/
という中国人系のブログが引っ掛かりますね。読めませんけど(日本語で記事がかかれることもあるのですが、基準が分かりません)。

謝朝平という名前に関しては今まで日本語で名前が出たことが無いんじゃないでしょうか。
http://www.google.co.jp/search?q=%E8%AC%9D%E6%9C%9D%E5%B9%B3&ie=utf-8&oe=utf-8
twitterで、今回の記事からと思われる書き込みがあるようですけど。