ISI関与、組織強化に必要 ムンバイ同時テロ証言記録

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/101020/asi1010202118005-n1.htm
 【ニューデリー=田北真樹子】日本人を含む160人以上の死者を出した2008年のムンバイ同時テロに関与したとして、米国で起訴された人物の証言内容が公になり、注目されている。証言は、パキスタンの三軍統合情報部(ISI)がテロに関与していた事実を裏付け、ISIが対インド向けにパキスタン国内で育成したイスラム過激派組織を強化するためにも、同時テロを必要としていた背景をも明らかにしている。

 この人物は、パキスタン生まれで米国育ちのデービッド・ハドレー被告。被告の証言は、米国へ派遣されたインドの捜査当局者に対し行われたもので、インド政府内で極秘扱いされている証言記録を英紙ガーディアンが入手し、伝えた。

 同紙によると、被告はISIや、同時テロの実行組織とされるイスラム過激派ラシュカレトイバ(LeT)と会合を重ね、ISIからインド国内を下見するための資金を提供されたと証言した。

 証言で興味深いのは、ISIが同時テロに関与した動機の一つが、LeTのように、インドに対する“傭兵”としてISIが育成した組織の強化にあったとしている点だ。

 ハドレー被告は
(1)反政府組織である「パキスタンタリバン運動」(TTP)などが台頭してきたことで、LeTなどの存在感が希薄になった
(2)LeT内部では、アフガニスタンで活動するテロ組織の過激さに影響されたメンバーの組織離れが起こっていた
−と説明。ISIはインドに対しLeTによるテロを仕掛けることで、LeTの分派や弱体化に歯止めをかけようとしたとしている。

本当なら大スクープですね。ラシュカレタイバに関してはこちらなど。
パキスタン>インド同時テロ「首謀者」無罪に
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100526/p1