米英、捜査員をイエメンに派遣=航空機爆破未遂事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101101-00000001-wsj-int

 イエメンから米国向けに爆発物を空輸しようとしたテロ未遂事件を捜査するため、米国と英国の捜査当局は31日夜、捜査員をイエメンの首都サヌアに派遣した。一方、イエメン当局は事件で拘束した容疑者1人を釈放した。

 釈放された容疑者は若い女で、複数のイエメン当局高官は、拘束理由が疑問だとしていた。また、捜査で虐待があったとの報道もされていた。

 2つの爆発物はいずれもイエメンから空路で手荷物として送られたもので、英イングランド地方のイーストミッドランズ空港とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ空港で先週末29日に発見され、テロ未遂事件として騒がれた。

 米国とUAE当局は、爆発装置にはアルカイダの名前が記してあったと述べており、「アラビア半島のアルカイダ(AQAP=イエメンを拠点とするアラビア半島のアルカイダ組織)」によるものではないかと懸念されている。

 2つの手荷物の空輸経路の詳細も次第に明らかになっており、テロに対する民間旅客機の脆弱さが浮き彫りになった。カタール航空によると、2つの手荷物のうち1つはサヌアからカタールの首都ドーハに旅客機で空輸され、その後、別の旅客機でドバイに空輸された記録があるが、いずれの輸送ルートでも爆発物とは認識されなかったという。

 一方、ドイツ内務省によると、同国捜査当局は安全保障上の連絡を受けて、28日夜ないし29日朝に、同国内で2番目の手荷物を押収しようとしたが、既にケルン空港から英国のイーストミッドランズ空港向けに移送された後だったという。

 関係筋によれば、捜査当局はイングランドとドバイで発見された2つの爆発装置を分解し、多くの部品の追跡捜査を開始している。

 このうちドバイで見つかった爆発装置は、ヒューレット・パッカード社製の標準型プリンターが改造されたもので、トナーカートリッジ内部に爆発装置が隠されていたという。装置は携帯電話の配線基盤とワイヤで結ばれていたようだ。しかし携帯電話の回路にはSIM(シム)カードが接続されておらず、外部の携帯電話のシグナルによって爆発させるのではなく、携帯電話のタイマーによって爆発させることを狙ったとみられる、と同筋は指摘している。

 また別の捜査関係筋は、イーストミッドランズ空港で発見された爆発装置も携帯電話の部品を使用していたと述べたが、詳細は明らかにしなかった。英国のメイ内相は爆発物は空輸した航空機を墜落させるのに十分な威力があったと述べた。しかし、同時に、犯人は航空機のルートを知らなかったはずで、英国が標的にされたとは考えていないと述べた。

 爆発装置に詳しい当局筋は、爆発物や回線が精巧なことから、犯人はイエメンのアルカイダ組織の爆発製造者として知られるイブラヒム・ハッサン・アル・アシリ容疑者ではないかとしている。

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米英の捜査員の派遣は誤逮捕を受けての処置でしょうか。イブラヒム・ハッサン・アル・アシリについては手持ちの資料からは見つけることができませんでした。http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%A0%E3%80%80%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%AA&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_