地位が命運を決定する、特権が不平等社会の元凶―中国共産党機関紙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101113-00000003-rcdc-cn


11日、人民日報は「地位」から来る特権が中国の不平等社会の元凶だと批判する論説を掲載した。写真は海南省で放棄されたコンテナを改造して造られた従業員宿舎。

2010年11月11日、中国共産党機関紙の人民日報は、「地位」から来る特権が中国の不平等社会の元凶だと批判する論説を掲載した。

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記事によると、歴史学者の瞿同祖(チュー・トンズー)氏は、もしひとりの人が社会において所有する権利や義務によって先天的・後天的な身分が決まるなら、それは身分社会と呼ぶことができると指摘している。身分社会では、その人の可能性や人格は、その身分によって制限を受ける。そして中国にどの程度身分社会の影響が残っているかを理解するためのキーワードは「特権」だと記事は指摘する。

二重制度を利用した金儲け、農民の土地を不当に安く買い上げデベロッパーと提携して金儲け、国有企業の市場壟断を利用した不当な利益独占、公務員の車両ナンバープレートの特別扱い、大学受験における幹部の子弟の優遇など、一部の人々に付与されている特権を挙げればきりがない。

また、「二代目」は中国の「身分社会」を象徴する現象として注目される言葉だ。特権階級の子弟と貧しい家庭の子弟では、人生で遭遇しなければならない困難の度合いが違う貧しい家庭出身の子供は、家族や親戚が全力で援助して何とか大学に入学できたとしても、コネや特権がなければ就職もままならない。就職できても上昇する不動産価格によって、悪劣な住環境に甘んじなければならなくなる。

このほど行われたインターネット調査でも、61.28%のネットユーザーが最も注目すべき問題として挙げたのが「法治社会の整備、特権の排除」だった。記事は、身分社会と決別して、公平、正義、自由、平等、民主、法治の6原則を実現することが望まれるが、中国はまだ社会主義の初期段階にあり、解決には時間がかかるとしている。(翻訳・編集/津野尾)

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最後の一文は言い訳にしか聞こえませんね。
中国軍、3人が上将に昇進
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090721/p6
というのもありました。