北朝鮮の家庭に3枚目の肖像画 正恩氏の神格化狙う

http://www.asahi.com/international/update/1117/TKY201011170465.html
2010年11月18日5時2分

 【瀋陽=西村大輔】北朝鮮政府が一部の幹部職員らに、金正日キム・ジョンイル)総書記の後継者として確定した金総書記の三男、正恩(ジョンウン)氏のカラー肖像画を配布し、自宅の壁に掲げるよう指示したことがわかった。中朝関係筋が明らかにした。今後、順次配布先を広げ、将来的には全家庭に肖像画を配布する方針だという。

 北朝鮮では、各家庭には必ず故・金日成(キム・イルソン)主席、金正日総書記の肖像画が並べて掲げられ、毎朝敬礼するなど、大切に扱わなければならない象徴として位置づけられている。

 そこに正恩氏の肖像も加わることで、神格化された後継者としての存在を末端まで浸透させ、金日成主席の血統による統治を強調する狙いがあるとみられている。

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