中国民主活動家100人が大挙集結へ ノーベル平和賞授賞式

http://sankei.jp.msn.com/world/china/101206/chn1012061003002-n1.htm


5中総会の開会に際して警備が強化された北京の天安門広場。21年前、この場所で民主化要求運動を行ったリーダーらがオスロに集まり、劉暁波氏の気持ちを代弁して世界にメッセージを発する=10月15日(AP)

 ノルウェーの首都オスロで10日に行われる中国の民主活動家、劉暁波(りゅうぎょうは)氏(54)=服役中=のノーベル平和賞授賞式に、1989年6月の天安門事件に至る民主化要求運動でリーダーを務めたウアルカイシ氏(42)や柴玲(さいれい)氏(44)など亡命中の活動家が多数出席することが、5日分かった。授賞式は共産党一党独裁に反対する活動家らが一堂に集結する歴史的機会となる。一方、中国政府は式典を前に、出席する可能性がある劉氏の支援者らの出国を阻止しており、授賞式には本人や親族はおろか、中国本土からは誰も出席できないという異常事態下で行われる見通しだ。

 本人も親族も不在のノーベル平和賞授賞式は、ナチスに対する批判的論陣を張ったドイツ人記者、カール・フォン・オシエツキー氏(1889〜1938年)への1935年の授賞式以来となる。オシエツキー氏の場合も当時服役中で、ナチスはドイツ人の式典出席を一切禁じた。

「劉氏の釈放訴える」

 共同通信によると、今回授賞式に出席するのは、ウアルカイシ氏と柴玲氏の他に、民主化運動の主要指導者で反体制天文物理学者の方励之(ほうれいし)氏(74)元学生リーダーの封従徳(ふうじゅうとく)氏天安門事件人民解放軍の発砲を受けるなどして障害者となった張健氏と方政氏ら。

 また、劉氏が中心となって起草した一党独裁体制廃止を訴える「08憲章」に中国国内で賛同署名し、今年5月から米国で事実上の亡命生活を送るエイズ患者支援の活動家、万延海氏(47)や亡命ウイグル人組織世界ウイグル会議」主席で、中国の少数民族の自決権尊重を訴えるラビア・カーディル氏(63)も出席する。オスロでは中国大使館へのデモや民主化を話し合うシンポジウムも予定されているという。

 万氏は「劉氏は民主化に重要な人物。授賞式に参加できるのはとても光栄だ」と語り、北京師範大学での劉暁波氏の教え子でもあったウアルカイシ氏は「国際社会に劉氏の釈放を訴えたい」と話している。

 ノルウェーノーベル賞委員会は、授賞式には中国本土以外で暮らしている民主活動家約50人を招待したことを明らかにしているが、オスロ入りするのは会場に入れない人も含め約100人に上る見込みだ。自らの出席を断念した劉氏の妻、劉霞(りゅうか)さん(51)=自宅軟禁中=は、国内外の活動家ら約140人に授賞式出席を要請していた。

 

中国で放送中断

 一方、中国国内では、当局による劉氏の支援者への監視、行動制限が強化されている。北京五輪のメーン会場(鳥の巣)の共同設計者で、政権に批判的な現代芸術家、アイ・ウェイウェイ艾未未)氏(53)は今月初め、韓国に向けて出国しようとしたところ、「国家の安全に危害を及ぼす恐れがある」として公安当局者に出国を阻止されたという。当局は授賞式に合流することを恐れたとみられるが、アイ氏は「全くバカげた措置だ」と英BBC放送に語った。

 中国では5日夜、ノーベル平和賞関連のニュースなどを伝えたNHKの海外放送が数分間、中断された。中国当局による措置とみられる。オスロに集結する「海外組」の訴えを、当局は戦々恐々と見守るに違いない。

出てきた名前を探してみました。一つ一つ見てる時間がありませんが。
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%82%A6%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B7%7C%E6%9F%B4%E7%8E%B2%7C%E5%8A%B1%E4%B9%8B%7C%E5%B0%81%E5%BE%93%E5%BE%B3%7C%E5%BC%B5%E5%81%A5%7C%E6%96%B9%E6%94%BF!%E5%9C%B0%E6%96%B9%E6%94%BF&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_

ともかく
海外の中国民主活動家が集結=劉暁波氏の受賞決定後初―台湾
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101113/p3
『中国の民主活動家は派閥に分かれ、結束力が弱いとされる』とありましたが、これを機会に結束できるとよいですね。

授賞式に関してはこちらが詳しいようです。
ノーベル平和賞、授賞式は受取人不在で早々に終了か―香港紙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101207-00000003-rcdc-cn


6日、香港紙は、ノルウェーオスロで10日に開かれるノーベル平和賞の授賞式について、受取人が不在のため名前を呼ばれて2〜3分で早々に終了するとの見方を示した。写真はノーベル平和賞の授賞式が行われるオスロ市庁舎。

2010年12月6日、香港紙・明報は、ノルウェーオスロで10日に開かれるノーベル平和賞の授賞式について、受取人が不在のため名前を呼ばれて2〜3分で早々に終了するとの見方を示した。

【その他の写真】

民主活動家の徐文立(シュー・ウェンリー)氏は5日、ノーベル賞委員会のスタッフから聞いた話として、10日の授賞式当日は受賞者である劉暁波(リウ・シャオボー)氏の名前が呼ばれても誰も壇上に上がらないため、2〜3分の沈黙が続いた後、どこかの国の要人が壇上で挨拶する可能性が高いと話した。

このほか、米国在住の中国民主活動家、楊建利(ヤン・ジエンリー)氏によると、劉氏は国家政権転覆扇動罪で服役中のため授賞式に出席できず、代理の受取人もいないため、米国の俳優が劉氏の詩「私には敵はいない―私の最後の陳述」を朗読する

その内容は「恨みや仇は良心をむしばみ、国が自由民主の方向に進むことを阻む。どうか、愛が恨みを溶かしますように。言論の自由を手に入れるためなら、どんな非難を受けても恨み事は言わない」というものだという。(翻訳・編集/NN)

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