南米諸国、相次ぐパレスチナ国家承認=和平交渉に一石も、イスラエルは反発

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101207-00000096-jij-int

 【エルサレム時事】南米諸国によるパレスチナの国家承認が相次いでいるアッバスパレスチナ自治政府議長の要請に応え、6日までにブラジル、アルゼンチン、ウルグアイが表明したもので、他の南米諸国も追随するとみられている。イスラエルは反発しているが、9月の再開直後に中断した中東和平交渉に、一石を投じる動きとして注目される。

 パレスチナ当局によると、南米の数カ国にアッバス議長が書簡を送り、1967年の第3次中東戦争前の境界に基づくパレスチナ国家の承認を要請した。今回の動きが直ちにパレスチナの独立につながるわけではないが、交渉中断の要因となったヨルダン川西岸の入植地問題で、イスラエルに対し、国際的圧力を強める狙いがある

 アッバス議長は、イスラエルが入植活動の凍結に応じなければ、米国や国連に国家承認を求めるのが次の「選択肢」と主張イスラエルの対応次第では、今後、さらに外交攻勢を仕掛けていくとみられる。

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ブラジルがパレスチナ国家を認めたことを、イスラエルアメリカが批判 (al-Hayat紙)
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101206/p2
というエントリも書きましたが、日本のメディアも取り上げました。国が増えてますけど。しかし結果はかえってイスラエルが態度を硬化させているようです。
米国、入植凍結でイスラエル説得交渉を打ち切りhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101208-00000021-cnn-int

ワシントン(CNN) イスラエルによる占領地でのユダヤ人入植活動をめぐり、再凍結に向け説得を試みていた米国が、交渉を打ち切ったことが明らかになった。米国務省当局者が7日、匿名を条件に語った。

当局者によると、米国とイスラエルの双方が、再凍結で事態は改善しないとの結論に達したという。

イスラエルは昨年末から10カ月間、ヨルダン川西岸での入植住宅の新規建設を自主的に凍結したが、9月26日の期限以降は数カ所で建設を再開している。パレスチナ側はこれに強く反発し、建設が中止されなければ直接和平交渉の再開には応じないと主張。また、交渉担当者のハメド・シュタイエ氏は先週、イスラエルが東エルサレムで計画している600戸以上の住宅建設は「和平プロセスを葬り去るものだ」と非難した。

同当局者によれば、米国は今後も、イスラエルパレスチナ双方と協力して主要な問題に取り組む構え。来週にはパレスチナ交渉団によるワシントン訪問が予定されている

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アメリカでは、南米の動きについて報じられているのでしょうか。
米国抜きの地域機構設立を承認 中南米カリブ首脳会議
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100225/p2
の動きとも連動しているのかもしれませんね。