テロ容疑者の米国移送禁止 下院が可決
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101209/amr1012091534011-n1.htm
米下院は８日、キューバ・グアンタナモ米海軍基地に収容されているテロ容疑者を、司法手続きのために米国内に移送することを禁じる内容の予算関連法案を可決した。米メディアが報じた。法案は上院に送られ、修正される可能性が残る。下院案のまま成立すれば来年９月末まで、グアンタナモに収容する容疑者を米国内の連邦裁判所に起訴することが不可能になり、オバマ政権が目指す収容所閉鎖に新たな難題となる。
１１月には、グアンタナモから米国内で刑事裁判を受けるため移送された初のケースとなる、殺人罪などに問われた被告の公判がニューヨークの連邦地裁で行われたが無罪評決が出た。公判中の安全確保に対する不安もあり、共和党などはグアンタナモの軍事法廷での審理に限定すべきだと主張している。（共同）
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11月の件はこれですね。
2010/11
■グアンタナモ元収容者に評決、有罪は１件のみ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101118-00000965-yom-int
【ニューヨーク＝吉形祐司】米ニューヨーク連邦地裁の陪審は１７日、１９９８年にケニアとタンザニアの米大使館が爆破されたテロで起訴されたタンザニア人、アフメド・ガイラニ被告（３６）に対し、殺人罪など大半の起訴内容について無罪評決を下した。米財産破壊謀議罪では有罪評決を下した。量刑は来年１月２５日に言い渡される。
同被告は昨年、キューバ・グアンタナモ米海軍基地のテロ容疑者収容施設から移送され、米国内で刑事裁判を受ける初のケースとなった。
収容施設の閉鎖方針を示しているオバマ大統領は、米同時テロに関与したテロ容疑者の身柄を米本土に移して刑事裁判を行うかどうかを検討している。今回、起訴内容の大半が無罪となったことで、大統領は難しい判断を迫られそうだ。
大統領が難しい判断を迫られそうと言うのは、テロ容疑者として過酷な取調べを受けてアメリカを(最初は憎んでなかったとしても)憎むようになった元容疑者が、そのまま米国内で釈放されてしまう事への米国民の反対があるだろうという意味でしょうか。ちょっと分かりづらい記事ですね。
ただ拷問や虐待などが行われて、悪名高いグアンタナモはオバマ大統領も閉鎖したいでしょうね。しかし虐待が行われる前まで時間が戻ることはもうありません。彼らも100%が犯罪者というわけではないでしょうから、どこかの国で自由を得たりする事になると思うのですが、どうしたらいいんでしょうねぇ。大量の損害賠償金を分割で少しずつ(テロ資金源のまとまった金にならないように)払ったりするべきなんでしょうか。難しい判断をせまられると言われるだけあって難しいです。
追記:
数日前のこんな記事がありました。
■グアンタナモの元収容者、２５％がテロ復帰
http://www.cnn.co.jp/usa/30001146.html
ワシントン（ＣＮＮ） キューバ・グアンタナモ米軍基地内の対テロ収容所に拘束されていた元収容者は釈放後、最大２５％がテロ活動に復帰していることが、７日公開された文書で明らかになった。クラッパー国家情報長官が発表したまとめによると、元収容者５９８人のうち、テロまたは反政府活動への復帰が確認されたか、その疑いがある者は計１５０人。このうち１３人が死亡、５４人が拘束され、８３人は逃亡中とみられる。
時代別にみると、ブッシュ政権下では釈放された５３２人のうち、２７％に当たる１４５人がテロに復帰したか、復帰を疑われている。一方、オバマ大統領就任後に他国へ移送されたのは６６人で、このうちテロ復帰が確認されたのは２人、疑い例は３人にとどまっている。
釈放後にテロ活動を再開するまでの期間は２．５年前後とされ、復帰率は今後さらに高くなる可能性がある。
オバマ大統領はグアンタナモ収容所の閉鎖を公約に掲げていたが、閉鎖への動きは難航し、１年近く遅れている。収容所には現在、１７０人以上が拘束されている。
確かにアメリカにつれてきたくないという市民感情は理解できますが、あんたたちの選んだ政府がやったことだろうと言いたくはなります。
