トルクメ〜インドパイプライン計画 地域安定化目指す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101211-00000564-san-int

 【ニューデリー=田北真樹子】トルクメニスタンアフガニスタンパキスタン、インドの4カ国首脳らは11日、トルクメニスタン首都アシュガバードで同国の天然ガスを各国に輸送する「TAPIガスパイプライン」計画の枠組み合意に調印する。同計画は、パキスタンなどのエネルギー事情の改善や、アフガン情勢の安定に貢献することが期待されている。2014年の完成を目指す

 TAPI計画の構想は1995年に浮上、05年から実現可能性についての調査が開始された。アフガンやパキスタンでは武装勢力の活動が活発な地域を通過することから、建設は難航する可能性があるが、08年にインドが参加を表明。最近ではロシアからガス取引量を削減されガス収入が激減したトルクメニスタンが計画を強く推進していた。

 同計画の背景には、アフガンやパキスタンの安定を望む米国の強い働きかけもある。また、イラン−パキスタン−インドを経由するIPIパイプライン計画への対抗措置の意味合いを持つとされる。

 例えばインドは、IPI計画について「あきらめていない」(石油省報道官)との立場だが、インドは90年代に持ち上がったIPI計画より後発のTAPI計画の推進を決定した。あるインド上院議員は「インドが米国からの圧力を受けているのは明白」と指摘する。

 TAPI計画はトルクメニスタンのダウレタバード・ガス田を起点に、アフガン西部ヘラートから南部カンダハルを抜け、パキスタン西部クエッタと同東部ムルタンを通過してインド西部ファジルカまで総延長約1700キロ。総工費76億米ドルで、3カ国に年間330億立方メートルを輸送する計画だ。大半は深刻なエネルギー不足に直面しているパキスタンと、経済成長によるエネルギー需要増が必至のインドに送られる。

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【インド】送油管計画の枠組み合意:トルクメンなど3カ国と
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101004/p2
の続報ですね。あまり話が進んでいる印象はないですが。