<EU>「パレスチナ国家承認の用意」…外相会議で表明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101215-00000077-mai-int
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は外相会議で、適切な時期に「パレスチナ国家」を承認する用意を表明した。パレスチナ支援の姿勢を打ち出すことで、占領地でのユダヤ人入植地の建設凍結に応じないネタニヤフ・イスラエル政権への圧力を強める狙いがある。

 だが、パレスチナ国家を一方的に承認すれば中東和平交渉の再開に向けた国際社会の外交努力を妨げる恐れがあるとの判断から、パレスチナ自治政府が求める即時承認は見送った。米国主導による和平交渉の頓挫を受け、自治政府はEUに取り組みの強化を求めていた

 13日の外相会議の議長総括は、イスラエルと「存続可能なパレスチナ独立民主国家」の平和共存を呼びかけ、聖都エルサレムを「2国家の首都」にすべきだとの立場を示した。また、ユダヤ人入植地を「国際法違反」「平和への障害物」と批判し、イスラエルによる建設凍結拒否に「遺憾の念」を表明した。

 EUのアシュトン外務・安全保障政策上級代表(外相)に対して、前任のソラナ前EU共通外交・安全保障上級代表を含む欧州の元政治指導者26人は、イスラエルが入植地建設を凍結しなければ制裁を科すよう求めていたが、議長総括に制裁は盛り込まれなかった

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南米諸国、相次ぐパレスチナ国家承認=和平交渉に一石も、イスラエルは反発
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101208/p4
で、南米諸国はすでにパレスチナ国家承認をしていることを伝えましたが、EUは大きいですね。承認時期については慎重な姿勢のようですが。