対中武器禁輸見直し要請…EU高官、加盟国に 

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101219-OYT1T00312.htm
 【ブリュッセル=工藤武人】欧州連合(EU)のアシュトン外交安保上級代表(外相)が17日のEU首脳会議で、EUによる対中国武器禁輸措置の解除の検討を要請していたことがわかった。

 同代表の発言をまとめた報告書によると、上級代表は、EUが1989年の中国・天安門事件を機に継続している対中武器禁輸措置を、「EUと中国が外交や安全保障分野で協力を強化する上で、主要な障害になっている」と位置付けた
(2010年12月19日13時05分 読売新聞)

EUって中国と外交や安全保障で協力し合いたいんでしょうか。それともこういうの↓が理由ですかね。
中国が欧州債務問題に懸念表明、EUに具体的な行動要請
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101222-00000307-reu-bus_all

 [北京 21日 ロイター] 北京で21日開幕した中国・欧州連合(EU)ハイレベル経済貿易対話で中国政府高官は、欧州の債務問題を収束させるために、欧州当局はこれまでに示してきた厳しい態度を行動に移す必要があるとの考えを示した。

 中国側は、債務問題に対する欧州当局の対応を支持する姿勢を示しながらも、対応策が一層効果を発揮することに対し期待を示した。

 陳徳銘商務相はハイレベル経済貿易対話の席上「中国は、欧州債務危機が収束できるのか懸念している」と発言。「EUがソブリン債危機のリスクを管理できるか、合意を実際の行動につなげ、欧州が早期に金融危機から回復できるか確かめたい」と述べた。

 王岐山副首相は会合の冒頭で「EUは債務危機に対応するために積極的な措置を取ってきた。できるだけ早い時期にこうした措置の効果が出始めることを希望している」と述べた。

 同副首相はまた、欧州が見舞われている問題の緩和に中国は一定の役割を果たしたとの認識を示し、欧州を取り巻く状況の転換点は近いとの見通しを示した。

 ただ、世界的に需要は弱く、世界経済も依然としてぜい弱である上、金融市場では流動性が高まるなか不安定な取引が続いているため、依然として多くのリスクが存在するとの考えを示した。

 こうした中、中国は自国経済の堅調な成長を持続するため、慎重な金融政策運営と積極的な財政政策を追求すると述べた。

 アナリストは、欧州債務危機に対する中国高官の発言の背景には、経済的、政治的な要素があるとみている。

 中国招商銀行のアナリストXu Biao氏は、世界最大の外貨保有国として中国はユーロに対する影響力を持っていると指摘。欧州債務危機により、中国はEUとの交渉において新たな切り札を得たとの考えを示した。

 同氏は「中国の支援が重要になればなるほど、中国の力は大きくなる」とし「これほど多額の外貨準備を保有している場合、戦略的な目標達成の手段となる」と述べた。

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なんか怖いっすねー。