取材中に殺された報道関係者、世界で105人

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101227-OYT1T00889.htm
 【ジュネーブ=佐藤昌宏】報道の自由擁護を訴える民間団体「プレス・エンブレム・キャンペーン」(本部ジュネーブ)は27日、今年1年間で取材中に殺された報道関係者は世界で少なくとも105人に上ったと発表した。

 昨年と比べて17人減少した。死者が最も多かった国は、麻薬密売組織の激しい抗争があったメキシコとイスラム武装勢力の活動が活発なパキスタンで、それぞれ14人いた。

 地域別では、中南米が35人で最多。アジア33人、アフリカ14人、欧州12人と続いた。
(2010年12月27日18時51分 読売新聞)

イラクアフガニスタン関係では減ってるんでしょうね。

去年ではこんな記事がありました。
21世紀最初の10年、ジャーナリストにとって「死の時代」

http://www.cnn.co.jp/world/CNN201002110007.html

(CNN) 21世紀となった2000年から09年までの10年間は、ジャーナリストにとって「死の時代」とも言えるほど、取材中の記者たちの死亡者が多かったことが、国際新聞編集者協会(IPI)がまとめた統計で明らかになった。イラクアフガニスタンソマリアなど世界各地で紛争が絶えなかったのが原因

オーストリアのウィーンに本部を置くIPIは毎年、世界各国における報道の自由度などを調査し、ランク付けすることで知られる。21世紀に入ってから09年でちょうど10年となることから、この間のジャーナリスト死亡数などをまとめた。

その結果、この10年間で亡くなったジャーナリストは計735人。その多くが、取材中に標的となっていた。

地域別に見ると、アジアが238人で最多となっている。次いで中東と北アフリカが202人。このほか、南北アメリカ大陸162人、欧州68人、アフリカ53人、カリブ海諸国12人となっている。

国別ではイラクが170人で、フィリピンが93人だった。フィリピンでは昨年、知事選挙に絡む虐殺事件が発生し、ジャーナリストだけで32人が犠牲となっている。

また、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」の活動が活発な南米コロンビアで58人、麻薬カルテル抗争が激化する中米メキシコでは38人が亡くなった。

このほか、ロシア35人、パキスタン31人、インド23人、ソマリア22人、ブラジルとスリランカが17人などとなっている。

犠牲者数は年々増加傾向にあり、2000年の56人から08年には66人、09年は110人に達した。21世紀に入ってからの5年間と比べ、後半の5年間ではジャーナリストの殺人率は40%増となった。

集計している団体は違いますね。「プレス・エンブレム・キャンペーン」を探してみたらこんなブログがありました。

どこへ行く、日本。(政治に無関心な国民は愚かな政治家に支配される)さん
本年度 殉職記者が急増し59名に/PECが関係国際機関に記者虐殺防止の取り組みを呼びかけ
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10306888938.html

ジュネーブ発のAFP電によると、今年に入って殉職した記者はすでに59人を数え、昨年に比べ大幅に増えている。

2009年の記事ですね。やはり去年が多かったみたいで。

こんなブログをのうのうと書いていますが、こういう犠牲の元に報じられてる記事もあるわけで頭が下がります。