フィリピン共産ゲリラ、和平交渉に慎重姿勢

http://www.asahi.com/international/update/1226/TKY201012260276.html

2010年12月27日11時1分


インタビューに応じるNPA幹部のジョージ・マドロス氏=ミンダナオ島南スリガオ州、四倉写す

 【フィリピン南部ミンダナオ島=四倉幹木】フィリピンで40年以上にわたり反政府武装闘争を続ける共産ゲリラ、新人民軍(NPA)の幹部が26日、ミンダナオ島朝日新聞などのインタビューに応じた。アキノ政権が呼びかけている和平交渉について、「政府が土地改革に着手することが前提条件になる」と述べ、交渉入りに慎重な姿勢を見せた。

 NPAは26日に同島南スリガオ州の山間部の支配地域で開いた政治部門の共産党結成42周年の祝賀式典に朝日新聞など一部メディアを招いた。NPAが取材に応じるのはまれ

 インタビューでNPAの広報責任者ジョージ・マドロス氏は和平交渉の重要性は認める一方、「アキノ大統領の一族自体が大地主」と指摘したうえで、同国の農民に大きな負担を強いている土地制度への抜本的な改革が和平交渉のカギを握るとの認識を示した。

 NPAは同島やルソン島などに約5千人の戦力を維持しているとみられ、国軍と戦闘を続けている。比政府はアロヨ前政権時代、NPAを今年中に掃討するとしていたが、今年6月に発足したアキノ政権はNPAとの和平を模索。今月中旬から年明けまでNPAと休戦、比共産党との交渉を来年2月末にも再開することを目指している。

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フィリピンのゲリラというと、いままでこんな記事を採り上げました。モロ・イスラム解放戦線の記事なのですが
<フィリピン>日本が和平交渉参加
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091129/p1
<フィリピン>MILFと政府 国際停戦監視団再開で合意
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091029/p2
でもニュースサーチしてみると新人民軍の記事も結構ありますね
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3+%E6%96%B0%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%BB%8D&perpage=90&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
丸く収まって欲しいですけどね。