元KGB大佐夫妻の血液から大量の「水銀」第2のリトビネンコ事件か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101228-00000601-san-int

 【ロンドン=木村正人】ロシア政府を批判していた、ドイツ在住の旧ソ連国家保安委員会(KGB)元大佐と妻の血液から通常の数十倍の水銀が検出され、ドイツ検察当局は夫妻が水銀を盛られた疑いがあるとして捜査を開始した。

 英紙タイムズによると、夫妻はこれまでに露政府への批判を止めるよう警告を受けており、元大佐は「モスクワが毒を盛った」と指摘している。

 水銀を盛られた疑いがある夫妻は、1985年からブリュッセルやウィーンでKGB情報員として諜報活動を行っていたビクトル・カラシニコフ氏(58)と、歴史家のマリナさん(52)。同氏はこの4カ月間で体重が15キロ減少、マリナさんは髪の毛が半分抜け落ちたという。

 ドイツの病院で検査した結果、夫妻の血液から通常の数十倍もの水銀が検出され、独検察当局の報道官は27日、夫妻が水銀を盛られた疑いがあるとして捜査を始めたことを明らかにした。

 夫妻は亡命しており、1990年代後半からフリージャーナリストとして活動。旧ソ連圏のウクライナポーランドエストニアを拠点にプーチン前露政権のチェチェン政策などを批判していた。今年9月からベルリンで暮らしている。

 2006年11月、プーチン前政権を批判していた露連邦保安局(FSB、前身はKGB)元中佐、リトビネンコ氏が致死性の放射性物質ポロニウム210を盛られて死亡。英政府は元KGB職員のルゴボイ容疑者の引き渡しを求めたが、ロシア側は拒否している。

 カラシニコフ氏の体内からも昨年ポロニウム210が検出されており、独検察当局は関連を調べている。同氏はタイムズ紙に「KGBの元同僚らから脅迫を受けていた」と話している。

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チェチェン問題に取り組む弁護士と記者射殺 モスクワ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090120/1232463541
の事件もありましたが、リトビネンコ氏というと、
「私は待てない」リトビネンコ氏暗殺から2年 妻が死因審問求める
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081124/1227501300
以来採り上げてないですね。

ニュースサーチすると
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%82%B3&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
以下の記事が引っ掛かりました。
ロシア政商がテレビ局に勝訴 リトビネンコ氏暗殺事件で

http://www.cnn.co.jp/world/CNN201003110007.html
ロンドン(CNN) ロシア連邦保安庁(FSB)の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏が2006年にロンドンで毒殺された事件をめぐり、関与を報じられたロシアの政商ボリス・ベレゾフスキー氏がテレビ局を訴えた裁判の判決が英ロンドンの高等法院であった

ベレゾフスキー氏の広報が10日、CNNに明らかにしたところでは、高等法院は同氏の訴えを認め、15万ポンド(約2000万円)の損害賠償を同氏に支払うよう、テレビ局に命じた

この事件では、当時のプーチン・ロシア大統領を批判していたリトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210を大量に飲まされ、06年11月に病院で死亡した。リトビネンコ氏は生前、ベレゾフスキー氏の暗殺を指示されたことがあると述べていた

ロシア国営放送局傘下の衛星チャンネルRTRは翌07年、ニュース番組でこの暗殺事件にベレゾフスキー氏がかかわったと報道。これに対してベレゾフスキー氏が名誉毀損で提訴していた。

ベレゾフスキー氏は高等法院で訴えが認められたことについて「RTRとロシア当局の狙いは、英国における私の亡命資格をなくさせ、リトビネンコ氏殺害の捜査の方向性をゆがめることにあった。裁判所がRTRの主張を全面的に退けたのは喜ばしい」と語った。

テレビ局側は判決を不服として欧州司法裁判所に提訴する構えを示している。

ベレゾフスキー氏はエリツィン大統領時代に多額の富を築き、政権内で強い影響力を持っていたが、プーチン政権になると傘下の企業に対する追及が強まり、2000年に英国に逃亡、03年に亡命が認められた。

この裁判まったく知りませんでしたけど、RTRというのはロシア政府よりなんですね。これ以降の記事はちょっと見つかりませんね。