EUの対中武器禁輸、近く解除も=英国など態度軟化―仏紙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101230-00000084-jij-int
 【パリ時事】30日付の仏紙フィガロは、1989年の天安門事件後に欧州連合EU)が発動した中国への武器輸出禁止措置が、2011年の早い時点で解除される可能性があると報じた。EU内ではフランスやスペインが解除に前向きだったが、反対していた英国、オランダ、ドイツなどが態度を軟化させつつあるという。

 EUのアシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)に近い筋の話として同紙が報じたところでは、今月開かれたEU首脳会議で、武器禁輸が外交・防衛分野で対中協力の「主要な障害」となっており、「現実的な結論を出して前進すべきだ」との報告が各国に提示された。 

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しかし天安門事件で露見した中国の問題は何も解決していないと思うのですが。正直言って外交・防衛のどのような点で中国と協力したいのかまるで見えてきません。

あとEUの対中武器禁輸解除に反対の国として、アメリカがあると思うのですが、全く触れられてませんね。
EUの対中国武器禁輸解除、米が阻止…公電暴露

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101215-00000891-yom-int
 【マドリード=林路郎】スペインの有力紙エル・パイスは15日、同国が欧州連合(EU)議長国だった今年前半、EUの対中国武器禁輸措置の解除を図ったが、クリントン国務長官が在欧の米大使館を総動員して阻止したと報じた。

 内部告発サイトウィキリークス」から同紙に提供された米国務省の公電をもとに伝えた

 スペインのモラティノス外相(当時)が禁輸解除を目指す方針を表明した直後、クリントン長官はEU加盟国の米大使館に「禁輸解除は太平洋の安保を不安定にする。米国が断固反対する方針を各国に伝えよ」との訓令を出したという。

 EUは対中武器禁輸措置を1989年の天安門事件後に発動。中国は無条件解除を求めており、EU内にも対中関係改善のために解除すべきだとの声がある。

対中武器禁輸見直し要請…EU高官、加盟国に
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101222/p9
でも禁輸解除の方向が伝えられていました。

しかしロシアも対中武器輸出に慎重になるなか、EUも武器禁輸で歩調を合わせてくれれば人権問題等かなりの圧力になると思うのですが。
<パクリ>新型兵器は中国に輸出するな!損をするだけ―ロシア紙
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091201/p1
こればかりは日本一国ではどうにもなりませんね。