南部スーダン独立か 火種くすぶる住民投票 9日開始

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/110104/mds1101041826003-n1.htm


スーダン南部タリで住民投票関連の資材を運んできた国連のヘリコプターを見守る住民(2日撮影、国連スーダン派遣団提供)=AP

 【カイロ=大内清】20年余に及ぶ内戦を終結に導いた2005年の包括和平合意に基づき、スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が9日から始まる。独立賛成が反対を上回るのはほぼ確実で、アフリカで54番目の国家が誕生する公算が大きい。しかし、南部が石油の産地であることから、北部に拠点を置く中央政府は独立に消極的で対立の火種は消えていない。

 「9日は偉大な日だ」

 南部自治政府を主導するスーダン人民解放運動(SPLM)関係者からは早くも、独立を前提とした発言が相次いでいる

 住民投票をめぐっては一時、事務作業の遅れなどから延期も取り沙汰されただけに、国連や関係各国にも一応の安堵感が広がる。

 しかし、専門家らの間では、今後の情勢は決して楽観できないとの見方が大勢を占める。

 スーダンでは1983年、アラブ系イスラム教徒中心の北部の政府軍と、キリスト教徒などが多い南部の黒人系民族との間で第2次内戦が勃発、2005年の和平合意までに約200万人が死亡したとされる。

 その際の激戦地の一つとなった中部の油田地帯・アビエについて、和平合意では南部住民投票と同時に、南北どちらに帰属するかを問う住民投票を行うとしていた。しかし、北への残留を主張するアラブ系遊牧部族ミッセリアを有権者に含めるか否かをめぐる南北の協議が難航、実施のめどは立っていない

係争地の住民投票絶望的 スーダン内戦再燃に懸念
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101231/p1
と同じ産経新聞なのですが、なぜこんなに楽観的なんでしょうか。アビエやアビエイと呼ばれる土地は、どうなるんでしょうか。

原因の一つは、同地区の土地をめぐる南部系黒人農耕民族ディンカと、北部のアラブ系遊牧民ミッセリアによる長年の対立。北部側は伝統的に乾期に同地区へ南下し家畜の放牧を行ってきたミッセリアの投票権を主張。「CPAでアビエイはディンカの領域と規定された」とする南部側との溝は埋まっていない。

CPAは2005年の包括和平合意ですが、2005年の記事はそれなりに持ってるはずなのですが、全文検索しても、
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3+%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%A8%E3%82%A4&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
で、2008年の記事しか引っかからないので、CPAでの規定がどうなっていたかよく分かりません。このまま行ったら南北真っ二つで、アビエをめぐって内戦じゃないでしょうか。正直不安です。

追記:
英語だと10件引っかかりますね。訳す気力が無いですけど。
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=CPA+Abyei&perpage=100&clip=-1&navi=0&attr=&order=_date_
というか2005年あたりからの日本語の記事を読もうと思っても複雑で読み進めません。