コレラ終息めど立たず=ハイチ、感染全土に拡大―死者3600人超

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110110-00000040-jij-int
 【カルフール(ハイチ)時事】昨年1月の大地震被害にあえぐカリブ海のハイチに、追い打ちをかけるようにコレラがまん延し、住民の生活を脅かしている。昨年10月に感染が広がり始めて以降、死者は3600人を超えた。今ではハイチ全土で患者が出ており、終息のめどは立っていない

 首都ポルトープランスから西方約20キロにあるカルフールでは、日本とカナダの赤十字社が昨年12月中旬にコレラ治療センターを立ち上げ、24時間態勢で患者を受け入れている。最も多い時で1日の新患数は80人を上回り、五つの病棟があふれかえった。

 今もテント内のベッドには憔悴(しょうすい)した表情の患者が横たわり、点滴を受けている。入院2日目という18歳の女性は「胃痛と下痢がひどかった。手洗いをしっかりしなかったことが(感染の)理由だと思う」と語った。

 コレラは本来、致死率の低い感染症。手洗いや排せつ物などの処理を適切に行えば、感染を防ぐことができ、感染しても早期治療で回復は早い赤十字スタッフは地域をローラー作戦で回り、予防法や、発症時の対処法を書いたパンフレットを配布。このかいあってか、最近、患者数は減少。センターに来た時に、既に重症化している人も減ったという。

 しかし、カナダ赤十字の現地代表シリル・スタインさん(30)は「今後どうなるかは注意深く見極めなければならない」と楽観を戒める。日赤チームの看護師長、高原美貴さん(45)も「年末年始に人が動いたことがまん延に影響するかもしれない。雨期が来れば、衛生状態は悪化する」と話す。 

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ネパール部隊宿営地が感染源=ハイチのコレラで仏専門家
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101215/p7
というのもありました。今最後の分析を行っているようですが。どうせなのでハイチ特集を、
<ぼうさい甲子園>ハイチ人留学生、母国復興への決意語る

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110110-00000017-mai-soci
 「2010年1月12日にハイチに起こった地震は、すべてのハイチ人の人生を完全に変えてしまいました」−−。神戸市で9日開かれた「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」の表彰式・発表会で、特別参加したハイチ人留学生2人は1年前の悲惨な状況を報告し、母国復興や防災について決意を語った。

 スティーブ・ジャンピエールさん(20)とレイモン・ルイさん(24)。昨年1月12日のハイチ大地震で、首都ポルトーフランスで被災、ジャンピエールさんは父親や叔母4人を亡くし、ルイさんは母親を亡くした。昨秋から、あしなが育英会(東京都)の推薦で関西大(大阪府吹田市)に留学、日本語などを学んでおり、この日は日本語で発表した。留学後、被災体験を大勢の前で話すのは初めてという。

 ジャンピエールさんは「ほとんどの家、学校、病院などが破壊され、多くの物質的な損害があった」と一言ずつかみしめるように話した。ルイさんは「洗濯している時地震が起き、家から外に飛び出すと、周りのほとんどの建物がつぶれていた」「がれきの下で5歳の女の子が死んでいくのを目の当たりにした」と話し、「でも、余震が続き何もできなかった」と悔しさをにじませた。

 2人は将来についても夢を語った。農業学や環境技術を学びたいというジャンピエールさんは「私には祖国ハイチを助ける責任があることを無視するわけにはいかない」と力を込めた。ルイさんは「地震のリスクが高い地域に関する研究に興味がある。地震の時にいかに行動すべきかをきちんと学んだ人がたくさんいれば、とても希望が持てるから」と話し、会場から大きな拍手が送られた。【堀江拓哉】

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あーなんだか読んでるとやっぱりつらいっすね。。もう一本
「はい上がらなきゃ」と前向き=医療30年超須藤さん−「ハイチのマザー・テレサ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110111-00000018-jij-int
 【レオガン(ハイチ)時事】「はい上がらなきゃしょうがない。負けてはいられない」―。カリブ海のハイチで30年以上にわたって医療活動を続けてきた医師で修道女の須藤昭子さん(83)が10日までに、同国レオガンで時事通信のインタビューに応じ、大地震コレラ禍からハイチが復興できるよう力を尽くす覚悟を語った。

 須藤さんは1976年、クリストロア宣教修道女会(本部カナダ)の医師として、ハイチに赴任した。以降、首都ポルトープランス西方約30キロにあるレオガンの国立結核療養所で患者の治療に従事し、「ハイチのマザー・テレサ」の名が定着した。

 昨年1月の大地震で療養所は倒壊。その際、たまたま日本に一時帰国していて難を逃れたが、患者数人が亡くなったという。地震前は医師6人前後が交代で勤務。地震後にほとんどの医師が戻って来ず、週末に医者を置けない病院になってしまった」と肩を落とす。約50人の入所者は今もテントでの生活を余儀なくされている。

 須藤さんは80歳で診療現場から退き、今は療養所の再建に力を注ぐ。「予定通りには進んでいないが、私がやらなければ」と語り、引退の2文字には無縁な様子。「多くの人は自分の人生に自分で区切りを付けてしまうようだけど、何かしないと生きている意味がない」と強調する。

 農業振興と雇用創出を目指し、植林・農業学校の創設もかねて計画。今は地震で行き詰まった形だが、近い将来何としても実現する決意だという。

 苦難の中にあるハイチの人々については、「苦しみに対して我慢強い。どんな困難も乗り越えようとする性格が好き」と須藤さん。ハイチと共に歩み続ける思いは揺るがない。

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コレラ終息めど立たず=ハイチ、感染全土に拡大

それに比べて日本は悲観的ですね。関連としてついでに。
日本の将来、9割超が悲観=閉塞感浮き彫りに―連合調査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110111-00000138-jij-pol
 日本の社会が1年後に良くなると考える国民は1割足らずで、9割超が悲観的な見方を持っていることが、連合が11日発表した意識調査の結果で明らかになった。経済の低迷や政治の混乱などを背景に、国民に閉塞(へいそく)感が強まっていることが改めて浮き彫りとなった。

 調査では、「1年後、日本の社会は今より良くなっていると思うか」という問いに対し、「非常に良くなっている」「ある程度良くなっている」と回答した人は計8.5%にとどまった。一方、「あまり良くなっていない」「まったく良くなっていない」とした人が計91.5%に上った。10年後の社会についても、「良くなる」と予想した人は計46.5%と半数に満たなかった。

日本もどうにかしてほしいんですけどね。