アフリカ経由ハマス行き? イランが武器密輸ルート構築

1月5日なので結構前の記事ですが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110105-00000599-san-int
 【カイロ=大内清】アフリカのナイジェリアでイランから送られた大量の武器が見つかる事件があり、イランがアフリカ経由でイスラム原理主義組織ハマスなどへの武器密輸ルート構築を進めているとの懸念が強まっている。今月末には、同事件で起訴されたイラン革命防衛隊所属のイラン人の裁判が始まる見通しだが、米欧諸国からは早くも、イランのアフリカでの活動の監視を強化する必要性を指摘する声が上がっている。

 10月下旬、ナイジェリア南部の最大都市ラゴスで、イラン南部バンダルアバス発のコンテナから、建築資材に偽装された大量のロケット砲などが発見・押収された。ナイジェリア当局は、密輸に関与したとしてイラン指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊の男ら4人を逮捕・起訴した。

 積み荷はナイジェリアで陸揚げ後、西アフリカの小国ガンビアに送られる予定だった。イランは11月中旬、武器の発送元は民間企業だとして国の関与を否定した上で、売却先は「西アフリカの国」と発表した。

 しかし、この「自己申告」を真に受ける向きは少ないのが実情だ。

 国連安全保障理事会による4度の制裁決議を受け、国際的に孤立するイランは近年、ガンビアセネガルなど西アフリカ諸国との経済関係強化を急いでいる。同時にイランは、関係が深いレバノンイスラムシーア派組織ヒズボラや、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスへの支援を通じ、イスラエルと直接対峙(たいじ)する勢力への影響力増大を狙っているとも指摘される

 ガザと境界を接することから、こうした動きに敏感になっているエジプトの諜報機関、総合情報庁は事件直後、ナイジェリアに特使を派遣し対応を協議。エジプト政府系シンクタンク、アハラム戦略研究所のイラン専門家、ムハンマド・ナギー氏は「武器の最終目的地がガザだった可能性は高い」と分析する。

 ナイジェリアは11月、今回の密輸がイランによる兵器売買を禁じる安保理決議に違反している可能性が高いとして国連に報告。事件を受けて、武器密輸の関与を否定するガンビアはイランと断交するなど、2005年のアフマディネジャド政権発足以降、とみに触手を伸ばしてきたイランに対する西アフリカ各国の視線は急速に冷え込んでいる。

 ただ、ナギー氏は「イランがアフリカ進出をあきらめるとは考えにくい。革命防衛隊などの活動はむしろ活発化するだろう」と指摘。安保理では米欧側から、「事件は氷山の一角。新しい武器供給ルートが懸念される」との声も出ている。

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西アフリカのガンビア、イランとの断交を発表
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101123/p10
の続報来ましたね。

日本との友好関係強調 イラン大統領
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101031/p5
というのもありましたが、戦争だけは回避して欲しいものです。