領有権主張の一環?中国がまたホチキスビザ インドの反発必至

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000617-san-int

 【ニューデリー=田北真樹子】在インド中国大使館が最近、中国に渡航予定のインド北東部アルナチャルプラデシュ州の住民に対し、入国査証(ビザ)のスタンプをパスポートではない別紙に押した後、ホチキスで留めて発給したことが明らかになった。中国側も同州の領有権を主張しており、正規の形でのビザ発給に応じられないためだが、インド側から猛反発を受けるのは必至だ。

 ホチキスで留められたビザを発給されたのは、同州に居住するインド国籍の重量挙げ選手ら。インド紙によると、選手らは今月15日から中国福建省で開かれる重量挙げ大会に参加するため、今月4日にニューデリーの中国大使館からビザ発給を受けた。だが、11日にデリー国際空港で、インド当局者から「ホチキスで留められたビザは有効ではない」と出国を止められた

 同州は印中両国が1962年に戦火を交えて以来、常に両国間の領土問題となってきた。しかし、2006年、当時の駐印中国大使が「(アルナチャルプラデシュ州)全体が中国領だ」と公言して以降、中国側は強硬姿勢を強めている。07年には中国に渡航しようとしたインドの同州高官が、「(中国領土である同州の居住者は)中国国民であるため、ビザは必要ない」と、中国側からビザ発給を拒否されたこともあった。

 ホチキスで留めたビザをめぐっては、中国が2009年以降、インド北部ジャムカシミール州民にも同様の措置を取っている。同州がパキスタンとインドとの間の“紛争地”との立場を取る中国は、中国と緊密関係にあるパキスタンへの配慮から別紙にビザを発給しているとみられる。これに反発したインドが再三、中国側に抗議した後、温家宝首相が昨年12月、印中首脳会談で問題解決に前向きな姿勢を示したとされるだけに、新たなビザ問題は中印間の新たな“火種”となりそうだ。

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産経新聞ですが、この記事をよむと実効支配はインドで、産経新聞はインド支持のようですね。

中国で「嫌印」感情が沸騰―インド首相発言などで
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090611/p4
など参照。