北抑止、中国に圧力 米大統領「アジア軍増強も」 米紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110122-00000103-san-int
【ワシントン=犬塚陽介】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は20日、オバマ米大統領がホワイトハウスでの18日の非公式夕食会で、中国の胡錦濤国家主席に対し、中国が北朝鮮への圧力を強めないなら、アジアに展開する米軍の増強など再配備に着手し、米本土への攻撃に備えると警告していたと報じた。同紙が米政府高官の話として報じたところによると、夕食会の議題は北朝鮮が昨年11月に公開したウラン濃縮施設の問題に集中。オバマ大統領は胡主席に対し北朝鮮問題での米国側の懸念として、
(1)ウラン濃縮施設
(2)プルトニウム型の核爆弾の製造
(3)大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発
−の3点を挙げたという。大統領は中国に北朝鮮への圧力強化を求めた上で、もし実現されなければ、米本土を防衛するためにアジアでの米軍増強など長期的措置を講じると伝えた。
米中両国は19日の首脳会談後に発表した共同声明で、北のウラン濃縮計画への懸念を表明。この問題で中国が公式に懸念を示すのは初めてで、米側の圧力が奏功した可能性もある。
また、米国務省はスタインバーグ副長官を26〜28日の日程で日本、中国、韓国に派遣することを決めた。
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中国は全く逆のことを考えていると米国は見ているようですね。
■ウィキリークス:「中国、在韓米軍の撤収要求も」(上)
http://www.chosunonline.com/news/20110120000014
記事入力 : 2011/01/20 09:06:51外交公電で明らかに
中国の胡錦濤国家主席が訪米したのを機に、米国の中国関連の外交公電が大量に公開された。
ノルウェーの日刊紙『アフテンポステン』は19日、内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した中国関連の米外交公電を公開した。それによると、北京の米国大使館は2009年1月、米中国交正常化30周年に際してまとめた報告で「韓半島(朝鮮半島)で北朝鮮の脅威が平和的に解決された場合、中国は在韓米軍の撤収を要求する可能性がある」と予測した。
報告は「これまでは中国が東アジアの米軍駐留による(米国の)利益を認めてきたが、日本のミサイル防衛(MD)システム加入や米国の先端軍事技術に脅威を感じれば、それを見直すことを要求し、同時にタイやフィリピンなど米国の友好国に経済的圧力を加え、選択を迫るのではないか」とした。外交分野では「中国が最近、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議や上海協力機構(SCO)で主導的な役割を果たしており、米国は北東アジアの平和と安全保障体制で中国との2国間関係を念頭に置かなければならない」と指摘した。
このほか、経済分野では「多くの専門家が中国と韓国、米国、日本、インド、オーストラリア、インドネシア、ロシアを含む『アジア太平洋主要8カ国(G8)』の枠組みを設ける必要性を強調している」とした。
公電はこのほか「中国の官僚はまだ中国が『世界的なリーダー』だと主張することをためらっているが、徐々に自信感を得ている。30年後にも先進国陣営に加わるのではなく、独自の道を歩むのではないか」とした。その上で「米大統領は国際通貨基金(IMF)や世界貿易機関(WTO)のような国際金融機関の再編問題をめぐり、中国と交渉を進めなければならない可能性もある」とした。
見出しとはすでに関係なくなっている感もありますが、(下)もあります。
■ウィキリークス:「中国、在韓米軍の撤収要求も」(下)
http://www.chosunonline.com/news/20110120000015
記事入力 : 2011/01/20 09:07:04外交公電で明らかに
一方、胡主席は2006年4月に初訪米した際、米国側から冷遇された責任を問い、当時の李肇星外相を更迭していたことも分かった。
上海の米国総領事館が07年5月14日付で発信した公電によると、米中問題に詳しいある専門家は「李肇星外相が07年4月に急きょ交代したのは、胡主席が米国を訪れた際の儀典に不満を募らせたためだ」と指摘した。同専門家は「更迭当時、李肇星氏は外相の職責を引き続き担当したい構えだったが、胡主席は難色を示し、楊潔チ現外相を支持した」と説明した。
公電によると、胡主席は当時、訪米が最高レベルの礼遇を受ける「国賓訪問」ではなく、「公式訪問」へと一段階格下げされたことに不満を抱いた。
当時、胡主席のワシントン滞在時には、ホワイトハウスと迎賓館のブレア・ハウスには中国国旗さえ掲げられていなかった。また、歓迎式では司会者が中国の正式国名を「中華人民共和国」ではなく、「中華民国」(台湾が主張する国号)と紹介するミスを犯した。胡主席の演説時には、中国政府が非合法化している反政府気功集団「法輪功」がホワイトハウス周辺で集団デモを行った。
公電は「胡主席の帰国後、中国内部で胡主席訪米を含む儀典上の失敗に対する厳しい問題提起があった。その後の1年間で60人近い関係者が調査を受け、外交官3人が問責された」と指摘した。
香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員
■ジャパン・パッシング警鐘…首相再選で米知日派
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100924/p1
の最後の記事でダニエル・イノウエ氏がいっているように、『米国の軍隊が東アジアに永久にいるわけではないだろう。米国はそこまで忍耐強くはない』という意見もありましたが、米本土防衛のために東アジアに米軍を置く必要性を認めているわけですね。たしかにその必要はあるかもと思いますが。