タイ南部にロヒンギャ族のボート漂着、当局は送還の方針

http://www.cnn.co.jp/world/30001604.html
(CNN) 22日から23日にかけて、タイ南部の海岸にミャンマービルマ)のイスラム少数民族ロヒンギャ族のグループを乗せた船が漂着した。当局はグループをミャンマーへ送還するとの方針を示している。

22日には91人、23日には67人が船で到着し、地元サトゥン県の警察に保護された。このうちある男性は警察署からの電話インタビューで、ミャンマーの町に妻子を残し、「うまくいったら迎えに来る」と約束してきたと語った。「ミャンマー以外ならどこでもいい。戻ったら死ぬしかない」と訴えている。また、10歳の少年は乗船するのに4万チャット(約50万円)を支払い、マレーシアを目指して15日間漂流したと話した。

サトゥン県の移民当局責任者は、グループを送還する方針を示す一方、ミャンマー当局の承認がないため手続きは難しいと説明。過去に流入したロヒンギャ族も、同様の問題で1000人以上が地方移民当局の下に滞在し続けていると述べた。当局は滞在者の人権への配慮から、住む場所や食料などの必需品を提供しているという。

ミャンマーを逃れてタイへ流入するロヒンギャ族をめぐっては、2009年にタイ国軍が船を追い返し、海上に置き去りにしているとの問題が浮上し、国際社会から非難が集中した。

タイ軍によるミャンマー少数民族虐待疑惑、議会が調査開始
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090126/1232960615

とありましたが、結果どうなったのかよく分かりません。こんな報道もありました。
2009/12
■タイ軍、モン族約450人をラオスへ送還 米国が抗議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091228-00000012-cnn-int
(CNN) ラオスからタイに流入し、北部のキャンプで暮らしている少数民族モン族の一部が27日、バスで送還された。ラオス政府による迫害を懸念する人権団体などから非難の声が上がっている。

タイ政府の発表によると、送還されたのは、ペチャブン県フアイナムカオのキャンプに収容されていた448人。軍大佐は国内向けのテレビ番組で、対象者の一部が抵抗したと述べ、送還に応じない者には強制的な措置を取らなければならない、とコメントした。

タイ政府は年内にも、このキャンプからさらに3900人を送還する方針だ。

モン族はベトナム戦争で米軍に協力。1975年、ラオス社会主義政権が樹立されたため、迫害を恐れてタイへ逃れたとされる。一方タイ政府は、モン族に亡命申請を認めず、経済的な理由でラオス流入した不法入国者だと主張。ラオス政府との交渉で、モン族を全員送還するとの合意に達していた。

国務省は同日、「タイ政府は、モン族の多くが保護を必要とすることを認識していた」と指摘。送還によって「多くの人々の生活が脅かされる」と抗議した。

少数民族の記事は心が痛みますね…何も出来ないのですが。

米国がタイをどう見ているかは、
世界の自由、5年連続悪化=中国の平和賞妨害を批判―米団体
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110117/p6
等参照。