中国の次世代ステルス機「殲20」に「主張する性能が本当か不明」と米報道官

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110127/amr11012714400077-n1.htm

2011.1.27 14:31

中国のインターネットサイト上で出回っている、初飛行した「殲20」とみられる写真(共同)

 米国防総省のモレル報道官は26日の記者会見で、レーダーに捕捉されにくい中国の次世代ステルス戦闘機「殲20」について「彼ら(中国側)が主張するようなステルス性が本当にあるのかも分からない」と述べて実像の不透明さを強調。試験飛行に成功したと断じるのは時期尚早だと述べた。

 また報道官は、1999年のコソボ紛争の際に撃墜された米軍ステルス攻撃機の技術を中国が盗用して殲20を開発したとの報道について、内容を裏付ける証拠はないと指摘した。(共同)

滑走試験の準備をする、中国が開発した次世代ステルス戦闘機「殲20」=1月5日、中国四川省成都青羊区(共同)
米軍横田基地で一般公開された最新鋭ステルス戦闘機F22。その「不可視」戦術は、持たざる側にとって一大脅威だ=2009年8月、東京都福生市
国防省が公開した、無人ステルス戦闘機「タラニス」の試作機の写真(AP=共同)
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読売新聞だとエンジンにも疑問があるようで。
中国次世代機「ステルス性能に疑問」米国防総省
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110127-OYT1T00303.htm

 【ワシントン=小川聡】米国防総省のモレル報道官は26日、中国軍が開発中の次世代ステルス戦闘機「J(殲(せん))20」について、「第5世代のエンジンかどうか、中国が主張しているように実際にステルス性能があるのかどうか、我々にはわからない」と述べ、中国が米軍最新鋭機と同等の第5世代戦闘機の開発に成功したかのような報道が相次いでいることに懐疑的な見方を示した。

 報道官はそのうえで、「米国は、中国が絡むあらゆる軍事的シナリオに対処できる以上の数のF22(ステルス戦闘機)を持っているだけでなく、大量のF35(同)も今後取得する」と語って、米国の航空戦力の優位は揺るがないと強調した。
(2011年1月27日11時04分 読売新聞)

しかしこういう報道もありました。
米国が恐れる中国の「人海戦術・航空戦」…性能劣るも数でカバー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110120-00000082-scn-int
 中国のインターネットメディアは19日から20日にかけて、米サイトアイストック・アナリストに掲載された、「米国が恐れる中国の航空戦思想」を紹介した。沿岸地域の多くの基地を作り、質では勝る米国の戦闘機を「数で圧倒すること」という。

 このところ、中国の次世代ステルス戦闘機・殲20(J20)に対する注目が集まっている。殲20の出現は大きな意義を持つが、米中の航空兵力バランスを変える決定的な要因にはなりえないとみられる

 米国は冷戦時代、ソ連のミグ25出現に大きな脅威を感じた。最高時速30000キロメートル(マッハ2.83)以上と戦闘機として最速であり、航続距離も長い「米戦闘機を超越した性能」と考えられたからだ。しかしその後、ソ連空軍のベレンコ中尉が亡命目的で函館に着陸し、同機の実態が明らかになったことで、米国が懸念するほどの高性能ではなかったことが判明した。

 記事は、殲20についても、一部意見ほどには高性能でありえず、性能としては、それほど恐れる必要はないという。問題は、中国が東部沿岸に多くの基地を持ち、航空機の稼働率も高いことという。そのため、質では勝る米国の戦闘機を「数で圧倒」することが可能になる。一方の米国は搭載航空機数に大きな制約がある空母からの発進や、さらに遠い陸上の基地からの作戦行動を余儀なくされることになるという。(編集担当:如月隼人)

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さらに
【コラム】もし世界最強F22が日本に配備されたら…http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070220/1171984589
で、『最新鋭戦闘機F22Aラプターと、現在の米主力戦闘機F15・F16・F18による模擬空中戦の訓練』で結果は「144対0」と「241対2」とあったので本当に数で圧倒しないと無意味じゃないですかね。現在の米主力戦闘機以上の性能を中国は出してこれますかね、分かりませんが。