アサンジュ氏は「薄汚い格好」 米紙、紙面化の経緯暴露

http://www.asahi.com/international/update/0127/TKY201101270381.html
2011年1月28日1時1分

 【ニューヨーク=田中光内部告発サイト「ウィキリークス」(WL)が入手した外交公電による報道について、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のケラー編集主幹が26日、電子版サイトで、紙面化までの経緯を赤裸々につづった。

 英紙ガーディアン幹部から情報を共有しないかと打診を受けたのが昨年6月。ロンドンに派遣した記者は、WLのアサンジュ編集長との初対面について「薄汚い白いシャツとくたびれたスニーカー姿で、不潔な白い靴下が足首まで垂れ下がっていた」と報告してきた。「最初から取材源の一つ。パートナーとか協力者とはみなさなかった」

 情報の提供を受ける際、WLのサイトで公開される特定の日時まで報道を控えることが唯一の条件で、金銭的な要求は一切なかったという。

 外交公電の報道について、事前に米政府関係者に伝えると、担当記者たちは国務省の窓がない一室に呼び出された。ホワイトハウス、中央情報局(CIA)、連邦捜査局FBI)、国防総省の代表らに囲まれ、「緊張した雰囲気に包まれた」。

 だが、危険にさらされる情報提供者を守ることを念頭に、政府関係者とは綿密なやりとりが続いたといい、オバマ政権の対応は「冷静でプロフェッショナルだった」と振り返っている。

 一連の報道については、暴露内容そのものよりも、「我々が慣れ親しんだジャーナリズム、外交、社会が後戻りできない、根本的な変化」の影響は大きいと総括。刑事責任を追及したり、内部告発を抑制する法律を制定したりすることを検討する動きに対し、反対の立場を強調した。

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見出しや出だしのどうでもよさに反して最後の閉めの部分は、さらっと重要な事言ってないでしょうか。こういう事もっと真剣に話し合うべきだと思うんですが。