パレスチナが東エルサレムで大幅譲歩、08年の交渉で=報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000610-reu-int
 [エルサレム 23日 ロイター] 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは23日、中東和平交渉をめぐり、パレスチナ側の交渉団が占領地東エルサレムのほとんどの入植地をイスラエルに併合することを認める大幅な譲歩案を提示していたと報じた。

 それによると、この文書は2008年にパレスチナイスラエル、米国が参加して行われた交渉の内容を記したもので、パレスチナ側がイスラエルに対し、1カ所を除くすべての入植地の併合を提案したという。

 またアルジャジーラは、パレスチナが難民の帰還権でも大幅な譲歩をする用意があったことを示す別の文書も入手したと伝え、近日中に報道する予定だとしている。

 一方、パレスチナの交渉責任者を務めるサエブ・アリカット氏は、この文書が「うそだらけ」だと述べ、イスラエル側への譲歩提案を否定した。

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この報道ですが、他の報道もありました。
中東和平交渉、パレスチナ側が譲歩案提示と報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000835-yom-int
 【エルサレム=加藤賢治】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は23日、2008年6月の中東和平交渉で、パレスチナ側が、東エルサレムユダヤ人入植地の大半をイスラエル領に併合することを認める譲歩案を提示していた、と報じた。

 昨年まで12年間に及ぶ和平交渉関連文書や電子メール、地図など約1700点を独自に入手したという。

 パレスチナ側は、東エルサレムを将来の独立国家の首都と主張、入植凍結を要求しており、譲歩案提示が事実であれば、パレスチナ住民が反発する可能性もある。当時のパレスチナ側交渉団長のクレイ元自治政府首相は、AP通信に「文書の多くの部分はでっち上げだ」と述べた

 公開された交渉議事録によると、ライス米国務長官(当時)を交えたエルサレムでの交渉で、クレイ氏は東エルサレムの大半の入植地のイスラエル領への併合を提案、「これほどの提案はかつてなかった」と合意を促した

またアラビア語メディアでも報道あったようです。
アル=ジャズィーラ秘密文書:エルサレムに関し前例のない譲歩 (Al-Nahar紙)

http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20110128_010937.html
2011年01月24日付 Al-Nahar紙

■「アル=ジャズィーラ」報道の秘密文書:パレスチナ側がエルサレムに関し譲歩

2011年1月24日付『アル=ナハール』紙(レバノン)HP1面

【アル=ジャズィーラ、AFP、MENA

 カタールの衛星放送「アル=ジャズィーラ」は、パレスチナイスラエル協議の極秘議事録として一連の文書を公開した。その中で、パレスチナ自治政府エルサレム旧市街の聖域*に関する意見の衝突を、曰く「独創的な方法」で解決するため、同地について前例のない譲歩の用意があると表明したことが明らかにされた。

*[アクサー・モスク、岩のドームを有する一画。アラビア語で「ハラム・シャリーフ(聖域)」、ヘブライ語で「神殿の丘」と呼ばれる。]

 これらの文書の一つによれば、パレスチナ解放機構サーイブ・ウライカート交渉局長は、2009年10月21日米国中東特使ジョージ・ミッチェル、米国務省法律顧問ジョナサン・シュワルツ、ミッチェル特使の代理人デイビッド・ヘイルとの会談で次のように述べた。

エルサレム旧市街に関し、ユダヤ地区とアルメニア地区の一部を除いてパレスチナの主権のもとにおかれる。また旧市街聖域については討議の余地がある。機構か委員会を結成する、あるいは、発掘作業を行わないなどの誓約を結ぶ等の独創的な方法が考えられる。」

 また、2008年6月30日に当時のイスラエル外相ツィピ・リヴニと行った会談でウライカート局長は、「明らかに、史上最大のオルシャリーム(エルサレムユダヤ側の表現を用いて表した)をあなた方に認めるということを我々の地図で提示した」と述べた。

 さらに2008年9月9日、交渉支援団との会談でウライカート局長は、同年8月31日当時のイスラエル首相エフード・オルメルトパレスチナ側に提示した内容について語った。ウライカート局長によれば、オルメルト首相は、サウジアラビア、ヨルダン、エジプト、米国、イスラエルパレスチナ側から成る「共同機構の監督下にエルサレム旧市街聖域地区をおくことを我々に提示した」。

 同局長によれば、オルメルト首相はこの機構の任務は[当該地域の]主権ではなく運営にかかわることであり、したがって主権に関する交渉は、パレスチナイスラエル双方とその機構が参加のうえで行われる、この機構にはパレスチナイスラエルのいずれにも合意に至ることを強制する権限はないことを条件に上げた

 ウライカート局長は、「東エルサレムについての懸念」と呼ばれるものは「最終的には政治的な」ものでパレスチナ自治政府の今後に対する配慮が関係しているとの見解を示した。また2009年10月1日のミッチェル特使との会談では、「もしこのような擦り合わせから目をそらせば、パレスチナ自治政府パレスチナ指導部にとって致命的な結果になるだろう」と述べている。

(後略)

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(翻訳者:森本詩子)
(記事ID:21276)

これ内容同じなんですかね。よく分かりません。