反政府デモ支援集会を弾圧 パレスチナ自治政府 人権団体HRW声明

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110203/mds11020323520016-n1.htm
2011.2.3 23:49

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW、本部ニューヨーク)は3日、パレスチナ自治政府の治安部隊が2日夜、エジプトの反政府デモを支援するためヨルダン川西岸ラマラで開かれた集会の参加者らに暴行し、解散させたとして、欧米諸国に自治政府への資金援助を停止するよう訴える声明を発表した。

 AP通信によると、自治政府は一方で、エジプトのムバラク大統領を支持する集会は許可した。アッバス自治政府議長はムバラク氏と近い関係にあるといわれる

 声明によると、集会には100―150人が参加。治安部隊は参加者に殴る蹴るの暴行を加え、催涙ガスや警棒を使って解散させた。取材していた記者2人とHRWの職員も暴行を受け、一時拘束されたという。(共同)

関連ニュース

・ 【エジプト騒乱】イスラエル首相、軍事力増強の可能性を示唆
・ 【エジプト騒乱】クリントン長官、暴力を強く非難 エジプト副大統領と電話会談
・ 【エジプト騒乱】サルコジ大統領ら「政権移行の即時開始を」エジプトに要求
・ 【エジプト騒乱】「すぐに政権移行に着手すべきだ」国連事務総長
パレスチナ指導部、ガザ封鎖の強化要請か
・ 日本の入植凍結要求を歓迎 パレスチナ首相会見
イスラエルユダヤ人住宅計画を公表 パレスチナ側、強く反発

多分ムスリム同胞団からハマスが派生してきてるので、ファタハは反ハマスムバラク大統領と近い関係になってるんでしょうね。憶測でしかないですけど。

こういう記事もありました。
エジプト情勢に関してパレスチナ沈黙、内部では異なる思惑 (al-Hayat紙)

http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20110202_010410.html
2011年02月01日付 al-Hayat紙

■ エジプト情勢に関してパレスチナ沈黙

2011年02月01日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HPアラブ国際面

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】

ガザ地区のハマースとヨルダン川西岸地区ファタハ、双方の幹部にエジプト情勢について所見を尋ねると同一の答えが返ってくる。「指導部からコメントするなと厳しく釘を刺されている」と。

パレスチナの主導権をめぐって敵対する両勢力は、この段階ではコメントがもたらす結果の責任を負うことを恐れて沈黙を守るという点では一致しているものの、双方の内心における立場は異なっている。ガザ地区の統治においてエジプトの厳しい規制を受けているハマースは、境界線を越えたエジプト側でも変革が起こり、ガザ地区封鎖が解除され、ガザ地区統治が自由にできるようになることを期待している。ハマースはガザ地区が外の世界に開放されることを望んでいるが、そのための唯一の扉はエジプトとの境界線なのである

一方、パレスチナ自治政府の中心であるファタハには、ハマースとは異なる思惑がある。革命志向のあるファタハ基盤勢力は、エジプトにおける変革運動に対する連帯の意思を隠していないが、保守的な性格をもつファタハ指導部は、エジプト体制がアラブ諸国および国際社会のレベルにおいて自分たちの後援者であり支援者であり擁護者であると考えている。ファタハ幹部の一部は、エジプト指導部が自らの政治的拠りどころだと認めているほどである。

原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る

(翻訳者:中島希)
(記事ID:21312)

まぁパレスチナ問題も簡単には理解できませんね。