中国、今度はミサイル潜水艦「長城200」の演習公開

http://www.chosunonline.com/news/20110131000011
記事入力 : 2011/01/31 09:01:02
 「厳冬のある海域、巨大なクジラのような黒い潜水艦が水中発射位置に到達し、雷のような大きな音に続いて、潜水艦から発射された長剣ミサイルが水面に浮上。長剣ミサイルが雲を突き抜けて大空に上昇した」

 28日付の中国人民解放軍機関紙、解放軍報が1面記事で公開した弾道ミサイル潜水艦「長城200」のミサイル発射演習の場面だ。

 年初来、ステルス戦闘機「殲20」などの戦略兵器を相次いで公開している中国が、今回は核兵器を搭載した潜水艦発射弾道ミサイルSLBM)の発射が可能な弾道ミサイル潜水艦の存在を明らかにした

 解放軍報に続き、新華社共産党機関紙の人民日報(電子版)、科学技術日報なども29日、一斉に長城200のミサイル発射訓練を報じた。

 シンガポールのニュースサイト「アジア・ワン」も同日、「中国の海上での核抑止力を象徴する長城200が公開されたのは異例」と指摘したが、演習の実施時期、場所は伝えなかった

 1966年に就役した長城200は、G級(ゴルフ級)の従来型潜水艦で、全長98メートル、幅8.6メートル。ディーゼルエンジンと電動推進器を動力に使用している。同艦は1982年にSLBM発射に成功したと伝えられていたが、ミサイル発射演習の事実が外部に公開されたのは今回が初めてだ。

 解放軍報は「長城200は過去46年間活躍し、数十回に及ぶ弾道ミサイル発射の任務も無事に遂行。昨年8月に胡錦濤・中央軍事委員会主席(国家主席)から『水中発射実験の先鋒(せんぽう)潜水艦』という称号を受けた」と報じた。

 同艦は渤海湾と西海(黄海)を管轄する北海艦隊の所属で、同日の演習では空母攻撃用の海洋発射巡航ミサイル(SLCM)の長剣10号を発射したと推定される。今回の訓練は、米空母の西海進入に備えた訓練ではないかとの分析が示されている。

 これに先立ち、中国は今月26日、新華社など国営メディアを通じ、中国軍の戦略核ミサイル部隊の第2砲兵部隊のミサイル発射演習の様子を公開した。第2砲兵部隊傘下のある旅団が、中国国内の高原地帯で敵の核先制攻撃を受けた後、核ミサイルで反撃する演習だった。中国軍はゲーツ米国防長官の訪中に合わせ、今月11日には四川省成都市で次世代ステルス戦闘機「殲20」の試験飛行を公開した。陸海空軍が戦略兵器を順に外部に公開した格好だ。

 北京の外交関係者の間では、中国軍が軍備近代化のレベルを内外に誇示するとともに、米国と西側の要求に応じ、軍事的透明性を高めようとする目的もあるとみている。軍事問題に詳しい北京の外交関係者は「26日に公開された第2砲兵部隊の核ミサイル反撃演習は失敗に終わったが、中国の官営メディアがそれを大きく報じた。中国軍当局は自分たちが開発、保有している戦略兵器が防衛目的であることを強調するため、巧妙な手順で戦略武器を公開しているのではないか」と指摘した。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

朝鮮日報朝鮮日報日本語版

陸自・北海道機動部隊、九州演習に初参加と力の空白。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101220/p4
というのもあったので、場所がどこかというのも結構気になるんですが。